今日から「小暮満寿雄 Art Gallery」の中に「ブログの部屋」を開設いたしました。
これからだんだん改善していく予定ですので、どうぞみなさま、今後とも「小暮満寿雄 Art Gallery・ブログの部屋」をよろしくお願いします!
昨日は久々に六本木ヒルズで「ヒューゴーの不思議な発明」を見に行きました。
美しい映画でした。
マーチン・スコセッシ監督、「タクシードライバー」以降かなりの本数おつきあいしてるのですが、実はわたくし・・・この人の作品はどちらかというと苦手です。
「レイジング・ブル」も「アビエイター」「ギャング・オブ・ニューヨーク」「シャッター・アイランド」。
けっこう見てるのですが、面白いと思って見たのは今回がはじめてだったかな。
この人の作品というのは、あまりストーリーらしきものがなく、けっこう見ていて消化不良になるのですが、今回はその点がハッキリしていたということもあるでしょう。
「ガンジー」のベン・キングスレー演じるジョルジュ・メリエスというのは実在の人物で、映画を興行としてはじめて成功させた人だそうです。
時計裏に住むヒューゴ少年やイザベルは、想像の人物でしょうが、うまくそれを組み合わせて話を作っていました。
メリエスを知ってる人に言わせると、かなりムリのある作りではあるそうですが。
この映画には、ジュール・ベルヌの「月世界旅行」をはじめ、わたしが子供の時分には、必ず図書館に置いてあり、本好きの子供なら一度は読んだ本が数多く出てきます。
無声映画への回帰といい、この作品は「知への探求」も大きなテーマなんでしょうね。
余談ながら、時代とともに常識は変わりますので仕方ないのですが、先日、30代はじめの会社員と話をしたところ、ジュール・ベルヌの名前を知りませんでした。
もちろんウエルズの「宇宙戦争」も知りませんが、トム・クルーズ主演で映画化されたものは見ていたようです。
わたしが子供の頃は「子供文学」の1アイテムだった「みつばちマーヤ」は、アニメ化されて有名になったようで、こうしたものは時代と共に変遷しますが、マーチン・スコセッシ監督・・・わたしよりだいぶ上の世代のはずですが、知ってるものがかぶるのが嬉しいような微妙なような。
さて、この時計台。
現在はオルセー美術館になっているオルセー駅だというのが、行った人なら誰でもわかるよう作られていたのがミソですね。
セットもストーリーも美しい映画でしたが、ひとつだけ・・・3Dで見なきゃよかったと公開しています。
2年前のアバター以来の3Dですが、色が微妙に変わる上にジオラマをずっと見せられるような感じで、かえってチャチに見えるんですよね。
まあ、はじめて見るから元の色がどうだったかはわかりませんが、肌の色などに余計な色が混じってる感じで、最後まで違和感を覚えながら見ていました。
美しい映画なだけに、3Dにして色が悪くなっているのが本当に残念です。
もとの色がキチンと再現できないのはダメだな。
(3Dはもう二度と見ないと思います)。
こちらは拙作「ペンネンネンネンネン・ネネムの奇跡」。
ペンネンネンネンネン・ネネムは宮沢賢治の「ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記」という、「グスコーブドリの伝記」の元になった未完成作品です。