TPPって、何じゃらホイ?


昨日、TPPについて「賛成に傾きつつある」と書いたところ、
それじゃイカンと、お頭さんから長大なメッセージをいただきました。
それについてレスを含めて、ここに私の考えをとりあえずかかげてみたいと思います。

TPP(Trans-Pacific Partnership)は、ざっくり言うと、
米国、シンガポール、チリ、ニュージーランドなど、環太平洋の国々で
ほぼすべての産業について、
関税を撤廃して自由貿易ができるようにするシステム、といった感じでしょうか。

ウィキで見ると、農業や漁業、畜産などの第一次産業はもとより、
車や電気製品等の第二次産業、
金融、医療サービス、知的財産権、といったサービス業の入った第三次産業に至ってます。
(表現、不正確ですがご容赦のほどを)。

うむむ。
こりゃ、正直私なんかの手に余るぞな。

ちゅうか、国を二分して色々みなさん言うてますが、
これをキチンと把握してる人って、経済のプロや政治家でも何人いるもんかな。

とはいえ、わかってないヤツは意見を言ってはいけない、
という姿勢は一種のファシズムです。

原発問題にしても、私を含め、たいていの人間は原発のしくみなんてわかってませんが、
だからと言って、原発について意見を言ってはいけないということにはなりません。

それにしても反原発 vs 原発推進と同様、
TPPも賛成反対に二分できるような単純な話ではないと思いました。
なんせ、単純に農業や漁業だけの問題じゃないわけで・・・。

それでも政治においては、参加するか、参加しないかといった、
旗幟を鮮明にする決断が必要です。

個人的にお頭さんの文章を熟読した限りでは、
お頭さんがどう思うか別にして、基本的にこの人は実はTPPに賛成だなと思いました。
(違ってたらゴメンなさい)。
いつかどこかの段階で、自由貿易はしないといけない。
しかし、時期と条件がアメリカに有利すぎる、今はすべきでない。

そんな風に読み取れました。

第一次産業に限って言うと、現在の農業や漁業とも
平均年齢65歳とも67歳と言う高齢化(定年がなくて良いといえば良いけど)で、
助成金による飼いごろし状態です。

そんな状況を打開するためにも自由貿易の考えは必要になってくると思います。
(一方で、第一次産業を殺すとも言われてますが)。

現段階では、シロートの私にこれということは言えませんが、
ある段階での自由貿易は必要だと思います。

しかし、お頭さんの言うような拙速なTPPへの加入は、
米国の言いなりになる危険がはらんでいるわけでしょうね。

それにしてもツイッターを見ると、TPP賛成=売国奴という書きこみも多く、
いくらなんでも内容を吟味せず如何なものかと思いますが、
みなさまはどうお考えでしょうか。

写真はヤマガタ・サンダンデロに飾る「山形十二双図」(六双から十二双にバージョンアップ)の一部。
うぬぬ、だいぶ絵がズレてるぞ(刻印がある方が、すでに完成されてるもの)。
ちゅうことで、修正しました。

11月中旬に完成予定です。

TPPって、何じゃらホイ?” への17件のコメント

  1. 右か左かと問われればまちがいなく右です。
    この度公益法人になった「国家基本問題研究所」のシンポジウムに出かけてきました。櫻井理事長が壇上で行った討論会は、「台頭する中国とその軍事力」でした。中国は、陸海を手に入れるだけでなく(何でも、アイスランドの土地をたくさん買っているらしいです。)、2030年までに宇宙ステーションを作って、月に基地まで作ろうとしているという壮大な話まで出てきました。櫻井氏のシンクタンクは、「日本のためになることを」追求して、自民・民主党に問わず、いろいろな提言をするために研究しています。今回、TPPについては、話に出ませんでしたが、櫻井氏のブログでそれについて書かれたページがありました。
    http://yoshiko-sakurai.jp/index.php/2011/10/22/

    櫻井氏に政治家になって欲しいという人もいますが、政治の世界に入ったら、自分の利益を考える政治家やしがらみに消されてしまうことをとてもよくご存知なのだろうと思いました。外の世界から、日本のためになることを提言していくシンクタンクを立ち上げたのだと思います。昨日は、公益法人になって初めての集いだったので、たちがれ日本の平沼氏が挨拶をされていました。

    国基研の集いにいくと、まだ、日本は捨てたものじゃない!保守の人もいるのだと思う一方、残念なのは、参加者がみなお年を召していることです。私が若く見えるのですから・・・笑

  2. Unknown
    あぁ・・。たちがれではなく、たちあがれ日本!でした。
    ちまたでそう呼ばれているからでしょうか。無意識にあがきえてしまった・・・。

  3. ギョッギョッギョッ、御意!!!
    >(違ってたらゴメンなさい)。

    違ってません。
    だって、アメリカの野趣溢れる牛肉とか、
    ワシントン州の自然味なアップルとか、
    安全に配慮した上での美味いもん、安く、食いたいもんね。

    でも、今のアメリカは国じゃないです。
    軍産複合体(アイゼンハワーが警告してましたね)



    と金融マフィア(超国籍企業体)が大統領を雇って、
    つまり選挙資金出して首根っこ掴み、尚且つ恫喝して、
    (USA最後のモノホン大統領JFKは殺されましたね。)
    アメリカ国民の為でもなく、
    自分達≠社員、経営者のみだけ(1%)の為の
    経済戦争とドンパチの戦争を指揮させてます。

    中共も仲間にしようとしたんですが、似た物同士なので、
    仲違いしました。

    システムエラーとか言って、
    先ほど瞬間的に$1≒¥70を表示させたようですが、
    嫌がらせです、TPP入れよ!、っちゅう。

    勿論郵貯、300兆円も狙ってます。

    トロイの木馬eメールも、中共経由、アメリカ発です。
    情報戦争です、釣れそうな日本の政治屋を探す為です。

    とまあ、トンデモ話な様ですが、事実です。
    少なくとも、最悪はそういうこと、
    アメリカ合衆国相手じゃない、
    と認識しないと。

  4. 劉備玄徳の肉
    麻奈さん、おはようございます!

    櫻井さん、まさに国士ですね~。
    その講演、聴いてみたかったですが、だいぶ寒かったとのこと。

    ご高齢の方が多かったそうで、大丈夫だったのかな?

    >2030年までに宇宙ステーションを作って、
    >月に基地まで作ろうとしている

    20年後ですね。
    中国も高齢化社会を迎えます。
    今のままの発展はありえませんから、下手をすれば国が分裂しているかも。
    それを予想したビジョンなのかな。

    昨日、吉川英治の三国志を読んでいたら、びっくりする記述があったのですが・・

    呂布に追われて敗走する劉備玄徳に、
    玄徳と同じ元漢室で、猟師に身をやつしている男の元に身を寄せる。
    男は狼の肉だと玄徳をもてなすが、明くる日に厨房に女性の死体があるのに驚いて聞いてみると、
    男は「長年連れ添った妻です」という。
    「貧しくふるまう肉がないゆえ、わが妻の肉をふるまいました」
    これに玄徳はいたく「感激する」というくだりです。

    この文章の直後に、吉川英治は「読者へ」という注釈を入れています。

    日本人には到底受け入れられる話ではないが、原典ではこれを美談として扱っており、
    迷った末に書くことにした。

    さすがの吉川英治も、この話を良しとはしていませんでしたが、
    根底にこういう文化のある国とは、それなりの心得をもってつきあうべきと思った次第です。
    玄徳は名君として知られますが、やっぱり感覚が違いますね。

    さすがにびっくりしました。

  5. そうそう
    たちがれ日本、ウケ狙いじゃないすね。

    >呂布に追われて敗走する劉備玄徳に、

    呂布に追われて敗走する劉備玄徳が、

    の間違いでした。

  6. ゆうちょ
    お頭さん、おはようございます!

    やはりお頭さん、基本はTPP推進論でしたか。
    そうでないと論理矛盾があるものね。

    米国好きのお頭さんにしては、激しい反米メッセージに見えましたが、
    本質は米国そのものでないこともわかりました。

    戦後、友好国という形になったことを差し引いても、
    米国人と日本人というのは、友人としてつきあえる本質的なものがあると、私は考えています。

    ただ、米国にそんな連中が中枢に巣くっているとはね。
    ある意味、中国より始末がわるい。

    郵貯を狙っていると言う話、
    セブン釘の某元大臣売国奴説と合致しますね。

    お頭さんのご意見や如何に?

  7. Unknown
    中国の分裂・・・。はありえますよね。ジャスミン革命が、大きな鍵だと副理事長の田久保氏が言われてたような・・・。

    シンポジウムに出かける前に、父に薦められて「中国人の正体(石平)」という本を読みながら出かけました。中国から帰化して日本人になった作者だからの一冊はびっくりでした。

    申し訳ないけれど、個人でつきあう分には、いい人もいるけれど、やっぱり、中国は怖い!と思いました。

    しかし、中国の属国になろうとしている政治家があまりに多いように見えます・・・。

  8. TPPは踏み絵かも
    TPPに関しては、与党と野党内で、
    賛成、反対と有る訳なんですから、
    これで政界再編しちゃあどうでしょう???
    外交とか、TPPの他にもいろいろ有るけど、
    思い切って、いいんじゃネ???
    えっ?、それでも変わらない、ってかぁ。
    御バカ共をどう組み替えても、おんなし???
    朝から、ドーモ、スイマセン。

  9. 中国の本体
    麻奈さん、おはようございます!

    そうそう。
    個人でつきあい分には、どう見ても、どうつきあってもいい人という中国人もいることはたしかです。

    旧友でも華僑の友人はいますけど、
    ちゃんとした人たちです。

    ただ、国として見るとねえ・・・。

    個人的には中国の本体というのは、宋朝時代の領土がいいところで、
    現在はあまりに広がりすぎていると思います。

    チベットやウイグルでも民族浄化を試みてるそうですが、
    限界があると思います。
    変に分裂されても迷惑ではあるのですが。

  10. 文恵さん・・じゃない踏み絵か♪
    お頭さん、おはようございます!

    踏み絵で政界再編ですか・・・。
    また分裂しそうですね。

    それはそれで。

    いただいたメッセージ、のちほどアップしますので
    よろしくお願いいたします。

  11. 知ったかぶり
    http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111101/stt11110114030005-n1.htm

    論語です。
    子路第十三から一節を引用しました。

    農水(脳薄い)デージンにピッタリな言葉だと思います。

    「子曰わく、君子は和(わ)して同(どう)ぜず、
    小人(しょうじん)は同じて和せず。」

    ●訳としては
    「孔子が言いました。
    リーダーたるものは人と協調を計るが、決して同調はしない。
    大したことない人物というのは、人に同調はするものの
    決して協調しているわけではないものだ。」

    まあね、お付き合い、ってことですかね。

  12. アメリカからの便り
    ≪日本は連日 TPP問題で騒がしいようですが、
    TPP の主要相手国ここ米国では TPP の文字すら見ることはありません。
    まったく無い訳ではありませんが殆ど稀と言っても良いでしょう。

    まあそれだけを見ても米国に不利な条件など TPP に存在しないことが分かります。

    米国に不利な内容が含まれて入る場合、米国民や議会が
    大人しくその状況を見守ることなどあり得ませんからね。≫

    つまり、日本側には、得な条件なんでしょうか?
    或いは、アメリカの国内情報操作???
    大した事じゃない、ってことでしょう。
    いつもの日本の、ひとり空騒ぎ。

  13. シニカル?
    ≪おびただしい数の素晴らしい内容の反TPP書籍に比べ、TPPプロパガンダ本、目につかない。書けば書くほどぼろがでる協定なのだから、書けるわけがない。御用学者死して、詐欺本を残す結果にしかならない。郵政破壊推進プロパガンダ本で、名著があっただろうか? 国を壊した人物が、平然と教授におさまれる国ではあるが。

    ブログで意味のわからない反「反TPP」論を言いつのる「経済」学者先生は、おられる。何度読んでも、ただの屁理屈。ガマの油売りの口上レベル。≫

  14. うーん
    お頭さん、おはようございます!

    問題はTPPそのものではなく、
    その導入の仕方なんでしょうね。
    (”どうにゅう”風にしようか・・なんて、ウフッ♪)

    >まあそれだけを見ても米国に不利な条件など TPP に存在しないことが分かります。

    陰謀説以前に、そこは真実でしょうね。
    ルール作りについて話し合いの場に行けないという風に聞きましたが、
    そのあたりは如何に?

    >いつもの日本の、ひとり空騒ぎ。

    そこが落とし所ですね。
    ただ、何らかの形で開いていかないといけないと思いますけどね~。

  15. under the table
    >そのあたりは如何に?

    裏ルート、裏口、勝手口は開いているはずです。
    御用聞きは先ずそっちへ回らないと。
    正面玄関から行き成りは、パンツのゴム紐の押し売りです。
    最近は何処もお互いそんな感じですが???
    でも、御用聞き、リストラしちゃったのかなあ?

  16. わからん
    お頭さん、おはようございます!

    正面玄関って米国のことでしょうか。
    交渉はみな裏口からという、「みな」は米国以外の国?

    でも、裏はあくまで裏であって、表じゃありません。

    TPPの議論って、イマイチわかりませんな~。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>