世田谷の放射線は「茶碗の中」


世田谷の高放射線量…民家床下にラジウムか(読売新聞) – goo ニュース

昨日、放射線の成分が福島原発のモノとは違う、という情報が入ってきたので、
おそらくはホットスポットとは違うだろうとは思ってましたが、やはりという感じでした。
安心というよりは、これはこれで困った話です。

それにしても原発事故の前は、放射線の値を測定するなんてことはなかったでしょうが、
こういうことは過去にけっこうあったのでしょうね。

昔、ブラジルの奥地で光る粉を見つけた現地の人が、きれいだというので、
パンに塗って食べたら、実は放射性廃棄物だったそうで、
当然、その人は死んでしまったそうです。

日本人だったら光るものをパンに塗って食べないと思いますが、知らないというのは恐ろしいもの。

日本に限らず、世界中にこういった放射性廃棄物というのは散らばっているんでしょう。
ややこしいものだけに、処分するにもお金がかかりますから、
ブラジルのように国土の広い国だと、ジャングルや砂漠に捨てたりするんでしょうね。

それにしても昨日の世田谷放射線の騒ぎはすごいものでした。

もはや関東に安息の地なしなんて気の早い記事もありますが、
まだ横浜や千葉の放射線も決着がついていないので、これでおさまったわけではありません。

ひとくちに放射線といっても、さまざまな種類があり、
レントゲンやCT、あるいは飛行機に乗るだけで、相当な被曝量だと言います。

一方で、
「いや。宇宙船の放射線やレントゲンと、原発の放射線を一緒にしてはいけない。
 原発の放射線の恐ろしさを知らないから、そういうことを言うんだ」
という声もあります。

武田教授 vs 池田教授の論争じゃないですが、
科学者が言うから間違いないということはないし、
だからって、放射線に安心していいわけじゃない。

そういえば、小泉八雲ことラフカディオ・ハーンの「怪談」に”茶碗の中”という話があります。

ある武士が茶屋で一服していたところ、茶碗の中に見知らぬ男が写っている。
しかし背後にそのような男がいるわけでもない。
気味がわるいと思いつつも、武士はその茶碗を飲み干してしまう。

そして・・・。

その武士がどうなったか、話は途中で終わってしまい、わかりません。
どうなったかわからない。

人間がいちばん怖いのは、正体のわからないものだと思います。

まさに目に見えぬ放射線は、茶碗の中の見知らぬ男のようなもの。
だから私自身は、気にしないことにしています。
避けられることで、できることはすべきでしょうが、引っ越しをできるわけでもありません。

まあ、騒ぐなといってもムリでしょうけど・・・。

写真は駒込・吉祥寺境内で咲いていた彼岸花です。

世田谷の放射線は「茶碗の中」” への2件のコメント

  1. 営業じゃないです
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  2. 積ん読
    お頭さん、おはようございます!

    営業じゃないすね。
    よーわかります。

    けっこう売れてるみたいですね、この本。

    なんか楽しい内容じゃなさそうですが、
    いちおう積ん読リストに入れておきますね。

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