先週、読了いたしました。
ケビン・メア氏といえば、
「沖縄はゆすりの名人」
「沖縄の人間は怠惰でゴーヤーも栽培できない」
との舌禍事件を起し、米国務省高官の地位を辞任した人ですね。
今年あったことなのに、もう忘れかけていたのですが(日本人ですね)、
あ@花さんから必読とすすめられて読んでみました。
一読してびっくりしたのは(はじめに聞いてはいましたが)
”ゆすりの名人”とも”沖縄人は怠惰”などとは、一言も言っていないとのこと。
どうやら反日米同盟の(過激な)平和主義な人たちにマスコミが乗っかって
曲解報道したという図らしいです。
報道サイドとメア氏、言った言わないは薮の中ですが、
英訳されていない「坂の上の雲」の引用があり、
日本人の奥さんとの間に3人の子供。
親日家であることは間違いありません。
おそらく「沖縄はゆすりの名人」とは一言も言ってないのはホントでしょう。
あ@花さんの言うとおり、
ここでは日本のテレビ、週刊誌などり大衆向けマスコミの問題点が如実に出ています。
(もっとも、大衆向けのマスコミはほとんどの国で煽情的で、ウソつきで問題がある場合が多いのですが)。
米国も本当に日本が嫌いな人物を国務省日本部長にしないでしょうし
本人しても日本が嫌いなら日本人とは結婚しないのは明らかです。
ただ、本書はそういった身の潔白を証明するために、
どうやってそういう報道になってしまったのかは記されてますが、
偏向報道に対する怨み辛みは書かれていません。
メア氏は辞表を出す直後に震災が起こり、日本にとどまり尽力を尽くしているそうですが、
国防に関する意識や、有事についての政府の対応などが書かれており、
私のようなシロートにはたいへん興味深い。
やはり中国、北朝鮮の脅威を考えると、沖縄基地は地政学的にも撤退は考えられないということでしょうか。
これを読む限りでは、米国が如何に日本をパートナーとして重視しているか、わかるのですが、
その反面、日本が独自に自国を守る軍隊を持つことが困難かもわかります。
アメリカは日本が軍隊持つ、なんて言ったら物凄い難色を示すだろうな。
国内的にもムリだろうけど、せめて自衛隊もミサイルが届く前に攻撃できるようにしたいところ。
それから有事の際に、自衛隊に「高速料金払え」なんて言わせないようにもしたいものです。
ぜひご一読を。
写真は先日の法事で撮影した、吉祥寺内で取れた大カボチャです。
仲良きことは美しき哉。
読みました
この本、私も読みました。
日本人はメディアに操作されてると思います。
メア氏も結局の所、言った言わないのレベルでゴタゴタに巻き込まれてますね。
日本語ってたくさんの言い回しがあって、ひとつの単語にたくさんの意味を持つ場合があります。
だから話した会話(言葉)なんて、どうにでも都合よく理解出来ます。
逆に英語の「ディベロップメント」なんて日本語にすれば、「開発」と「発展」です。
どちらにも都合よく訳せますが、かなり意味の異なる日本語ですね。
メア氏の言ってることも日本人離れしてますが、最終的には事実を知るのは本人だけ。
他人にはその本意を理解させるのは大変って事ですな。
日米同盟
本の紹介、ありがとうございます。日米同盟って、たぶんにプロモーション的な要素も入っているにしても、こういうもんなんだなと思いました。とくに原発事故あとの対応、アメリカすごい。誠実。一人のアメリカ人の命のためなら地の果てまで戦争しに行くアメリカが、9万人の命とはかりにかけてまで、同盟国というものをこれだけ重く考えていたのだなと思いました。あっというまに逃げ出したドイツ等とは大違いです。
沖縄は・・・ひょっこりひょうたん島ではないのであそこからは動けません。基地を取り除くのが難しいとしても、より日本の主権を確保した共存を望みます。
読みましたか
すぎさん、おはようございます!
おお! すぎさんもお読みになったのですか?
メア氏の舌禍は、naiveを「幼稚」と約されるなど、
歪曲した翻訳をされたということもありますが、
「沖縄はゆすりの名人」は、言いもしないことを書かれているのですから、
これは捏造というほかはありませんね。
>最終的には事実を知るのは本人だけ。
鉢呂元大臣の件でもそうでしたが、
何の記録も残っていないものを、言った言わないの事実は別にして、
記事にして世間に発表してしまうのは、これは完全にファシズムです。
>他人にはその本意を理解させるのは大変って事ですな。
この場合、相手に理解する意志がまったくなく、
反対にメア氏を陥れようと画策をしているわけですから、
これは物凄い悪意というほかはありません。
この本が読まれているというのは、それだけその悪意を知る人が増えたということですから、
その意味ではメア氏の真意は大勢の人に広まったといえるでしょう。
皮肉な結果としか言いようがありませんね。
侍
あ@花さん、おはようございます!
こちらこそ、面白い本を紹介していただき、ありがとうございます。
>日米同盟って、たぶんにプロモーション的な要素も入っているにしても、こういうもんなんだなと思いました。
いや、9万人の米国人の生命と秤にかけたのですから、
これだけで日米同盟の意味がわかるというものです。
日本側の方が、その意味を理解してませんよね。
メディアにそれを伝える意志がないのはもちろんですが、
そもそも、日米同盟の意味がここまでとは、
私を含めてたいていの日本人が知らなかったというべきでしょう。
それにしても、ドイツの逃げ足は速かった。
よく日本人とドイツ人が似てるなんて言いますが、似てるのは几帳面さだけの話。
やはりドイツに武士道なんてなかったんだなと、あらためて認識しました。
少なくとも9万人より同盟を選んだアメリカの方が侍だと思います。