IAEA.国際原子力機関は、こう語った


昨日、自民党の石原伸晃幹事長が反原発はヒステリーと発言したそうです。
原発はもともと自民の政策だったし、この人が言うからには相当な反発があるなと思いましたが、
反発一色だけでなく、賛否両論、両方あるようです。

そんな中、今朝の甚之介さんのブログには、
今は原発を稼働させるべきだと思うという意見が述べられていました。
個人的には、この意見に近いでしょうか。

私も原発はソフトランディングで廃止すべき。
されど、現時点では一部の原発は稼働させるべきだと思います。
(ブログの一読をおすすめいたします)。

先日、出席した勉強会で、IAEA(国際原子力機関)の出した発表というのを聞いたのですが、
日本人を含まない調査団が出した結果で、
日本政府と東電には責任がない、と読めるような発表だったのにはびっくりしました。

詳細は添付した画像を読んでいただくとして、
(書き文字は私のものではなく、友人の字です)
実際の責任は原発の設計にあり、それをコントロールする東電のスタッフや、
政府の対応には問題がなかったという、マスコミ発表とは真逆のレポートです。

メディアはこのレポートをあまり取り上げていないようですが、
この発表があってから、東電や政府に対するバッシングはピタリと止んだとのこと。

私にはこのレポートの真偽を判断する力はありませんが、
反原発派のいう「すべての原発即時停止」は、
ヒステリーは言い過ぎにせよ感情論だと思います。

エネルギー問題はもちろんのこと、原発は止める時だって危ないですからね~。
一度に国内の原発を安全に停止するのが、本当に安全かどうか、
反原発の人がキチンと調べて考えた上で言ってるのか疑問です。

このIAEAが発表したレポートだって、信用してくれない人は多いでしょうけれど、
みなさまはどう思われるでしょうか。

ところで、以前私は物理学者だった父が「原発推進派」だったと申しあげましたが、
うちの母は「原発反対派」だったと思っていたようです。
たぶん父は原発は危険である、
されどエネルギーは必要性であると、両面を私たち母子に説いてたのでしょう。
でも、2人が真逆の解釈をしていたのが興味深いところです。

母子に言い分けて話をするような人じゃありませんでしたから、
片方、言ったことどちらかがアタマに残らなかったのでしょうね。

IAEA.国際原子力機関は、こう語った” への4件のコメント

  1. 私がバカだったのは
    原発の運用に従事する人たちがこれほどの危険にさらされていたり
    底辺の人たちが人狩りまがいのことをされていたり
    そういう知識がないままに電気を使い放題してきたことだと思っております。
    そこには色々な分野で世界一と言っていい日本の技術があるんだから
    なんか誰も傷つかない方法で運営されているんだろうという能天気な思い込みがありました。
    お父様は物理学者としてそうではないことをご存知だったんでしょう。

    でも誰も死んでないんですよね。
    脱原発かますびしいドイツでは野菜で人が死にましたが。
    そして甚之介さんのおっしゃるとおり、経済の停滞は確実に日本を殺します。放射能よりも被害が大きいかもしれません。

    私は原発続けてもいいと思います。
    でも老朽化したものをごまかしごまかし使ったり、現場の人に非人間的な環境を押し付けたり、そういうことは技術力で解決してもらいたいですね。

    それにしてもずっと疑問なのは、フランスの現場の人たちの待遇です。
    あそこも移民の国。白人は現場にいない、とか、そういうことはないんですかね。
    ルモンドがああいった、ルモンドがこう言った、と中途半端な語学力で騒ぎ立てる前に
    ルモンド系のジャーナリストにはそういう取材をしてもらいたいもんです。
    もし現場の人にきちんとした安全と待遇を提供しているのなら、日本も学べるものがあるでしょうから。

  2. 白い巨塔
    IAEAの下り、流れを見ていると、
    この手の規模には「白い巨塔」を思い出します。
    世界を牛耳る「ウラン利権閥」の思惑かも知れません。

    >実際の責任は原発の設計にあり、それをコントロールする東電のスタッフや、
    >政府の対応には問題がなかったという、マスコミ発表とは真逆のレポートです。

    以前に設計者が真摯に日本に改善を進言したが、
    聞く耳を持ってくれなかった、とか?
    言った言わない、責任の擦り合いかなあ???

    余計な一言を、
    東電と保安院・政府の対応に
    苦言を呈するのは、本来、原発推進派のはずなのに...。

  3. 笑えない話
    あ@花さん、おはようございます!

    深い視点で見たご意見、ありがとうございます。
    そうですね、父はそんな視点でみていたのだと思います。

    大阪のあいりん地区で、「ええ仕事がある」と持ちかけられ、
    行ってみたら福島原発だったという笑えない話がありますね。
    おそらくはフランスの原発事情も変わらないのでしょう。
    厚遇されていたら、それこそ自分で言うでしょうから。

    中国では夜店の唐揚げを食べて、泡を吹いて死んだ少女がいましたね。
    硝酸なんとかっていう肉を膨らませるものを入れていたそうです。
    これこそ即座に健康に被害・・・というか、即座に命を落としたのですから、
    これまた笑えない話です。
    夜店の店主は即座に死刑にされたそうですが、これまた(以下略)。

    反原発デモはやはり集団ヒステリーですね。
    言い過ぎではありませんでした、
    ここに訂正いたします。

  4. 原発御用学者という言葉
    お頭さん、おはようございます!

    >IAEAの下り、流れを見ていると、
    >この手の規模には「白い巨塔」を思い出します。
    >世界を牛耳る「ウラン利権閥」の思惑かも知れません。

    なるほど、そういった視点も必要だと思います。
    IAEAは当然ながら原発で食べてる団体ですから、
    利権を何とか保とうとするのは当たり前でしょうね。

    ただ、科学者の集団でもあるので、
    一面の真実はあると思います。

    私は原発御用学者という言葉がきらいです。
    自分の意見を正当化するため、相手を貶めている感じがするからです。
    御用学者と呼ばれる人たちは、自分たちがそうだという意識はないでしょう。
    自分の仕事を粛々とこなしてるだけなんだと思います。

    ただ、結果として御用学者に見えるか見えないかは、
    本人が決めることではないゆえ(以下略)。

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