珍しく連日のアートねたですが、昨日はブラック・スワンを見に行きました。
もっぱらホラー映画の呼び声が高かったのですが、見たらホントにホラーなのでびっくり。
かなり怖い映画で、私は3回ほど椅子から飛び上がりました。
バレエをモチーフにした話なので、それなりに芸術性は高いのですが、
アートフィルムと呼ぶには演出は下品、
ホラーとしては格調が高いといったところでしょうか。
(別にホラーを格下だと言ってるわけではありません。誤解のないように)。
ネットでググってみたら、ダーレン・アロノフスキー監督、
ミッキー・ローク主演の「レスラー」の監督なんですね。
この人に言わせると、バレエとプロレスは似てるとのことで、
そんなこと考えたこともなかったのですが、
ショーアップの仕方に近いものがあるという主張でした。
それよりバレエとホラーの方が似てる・・・というか、相性が良いような気はしました。
「サスペリア」なんて昔のホラーも舞台がバレエの寄宿舎だったしね。
主役のプレッシャーにナタリー・ポートマンが押しつぶされそうになる演出と、
代役の子との確執は、ちょっと過剰な感じかな。
そこまで上がっていった人が、役のプレッシャーで潰れるとは思えないのですが、
そこは、話のクライマックスに持っていく口実ですね。
ケレン味たっっぷりの演出で、あとで考えると突っ込みどころ満載です。
往年の名プリマで引退を余技なくされたダンサー役が、
あとでウイノア・ライダーだと知ってびっくり。
こういう役柄、よく似合います。
また今さらですが、音楽の美しさに堪能。
個人的にチャイコフスキーは交響曲や室内楽を聴くことが多く、
「白鳥の湖」は有名過ぎて、あえて自分から聴いたことがないのですが、
あらためてこの曲の偉大さを実感した次第です。
「白鳥の湖」がなかったら、ロシアバレエはあそこまで発展しなかったでしょうね。
ともあれ、劇場に足を運んで見る価値あり。
DVDだと、怖くて途中で止めてしまうかもしれません。
これが本当の、ホラ、ホラーだぞ・・なんて、ウフッ♪
私もみました
私もブラックスワンを見てきました。
ホラー系が苦手なので、見終わったら、腰が抜けそうになっていました。
でも感じるところは、たくさんある映画でした。昔、話題になった「アマデウス」を思い出しました。モーツァルトです。
ナタリーポートマン演じる主人公は、本来、主役を手にするタイプではないのだと思います。
完璧を目指し、一生懸命練習し、自分に向き合い、非の打ち所がないけれど、芸に面白みがない。こういう人材も必要ですが、主役ではありません。
しかし、そんな彼女は主役を手にしてしまったからこその苦悩が自己をおいつめたのだろうと私は個人的に思いました。
そして、たぶん相手役こそ、主役に選ばれるタイプ(神様に、天性の才を与えられた人)の象徴であったのではと思います。
努力の人間が才能のある人に挑んだ戦いだから、あそこまで執拗だったのかもしれないと思いました。
音楽も勉強する人は多くいますが、プロの演奏家としてやっていける人は一握りです。そういう人が、真面目に音楽だけを追求しているかというとそういうものではありません。
遊びも芸のこやしであったり、人間の心の弱さ、もろさなどの負の部分が受け入れられる人ほど、心に響く演奏をしたりします。
道を極めている人ほど、白い部分以上に黒い部分が多いのかもしれないと思ったりします。
以上、勝手にやってきて、勝手にコメントを述べてしまいました。ごめんなさい。
御意にございます
麻奈さん、おはようございます!
さすがは音楽家のコメントですね。
私は完全にスルーした点ですが、まさに御意にございます。
アマデウスでもブラック・スワンでも、「持ってない」人が
(この言葉も言った人もきらいですが)主人公ですね。
だから成立する話だったわけか。
それにしてもナタリー・ポートマン、
本人は「本来、主役を手にするタイプ」なのに、そうでない役を見事に演じてますね。
ダークサイドの黒鳥も見事。
一方のライバルのリリー役を演じたミラ・クニスは、
往年の大女優クラウディア・カルディナーレを思わせる、
これまた見事な演技でした。
血族かなと思ったほどですが、ユダヤ系ウクライナ人なので違いますね。
監督からスタッフすべてユダヤ系の人で作られた作品みたいです。
現実世界でもこれはある現象で、
ツイッターの相撲部では、稀勢の里と琴奨菊がそれだともっぱらの評判です。
もちろんきせがアマデウスで、菊がサリエリね。
麻奈さんがご興味あるか、わかりませんが、
よろしければ、拙ブログを参照のこと。
http://blog.goo.ne.jp/sib-manboxf6/e/039aa767a7e7c84dc173fd784fb31afa
ブラックスワンは怖い顔?
私も映画を鑑賞しました。
ナタリー・ポートマンも12歳までダンスを習っていたそうです。クランクインの1年前からバレーの練習を開始し、その2か月前は1日8時間も練習していたようです。ハーバード大心理学専攻の彼女は、二ナの自傷行為は強迫性障害だそうです。
ルーマニア系?
ナタリー・ポートマン、見事でしたね。
ダブルダンスの場面も多かったそうですが、
それにしてもまったく踊れないと、あそこまで出来ないでしょう。
昨日もお話しましたが、
リリー役を演じたミラ・クニスはユダヤ系ウクライナ人だそうです。
何となくラテンっぽい感じですが、
ルーマニアの血でも入ってるのかどうか。
ウクライナ(う、暗いな)じゃなく、ラテンのアカルイナ(明るいな)系だったりして・・
なんて、昨日と似たようなネタだけど、ウフッ♪
「ブラック・スワン」ナタリー・ポートマン 主演
ニューヨーク・シティ・バレエ団に所属するバレリーナ、ニナ(ナタリー・ポートマン)は、踊りは完ぺきで優等生のような女性。芸術監督のトーマス(ヴァンサン・カッセル)は、花形のベス(ウィノナ・ライダー)を降板させ、新しい振り付けで新シーズンの「白鳥の湖」公演…
男児誕生!
ナタリー・ポートマンはこの映画の振り付け師と結婚。無事男児誕生とのニュースを昨日聞きました。おめでとー!
ハリウッドスターの子供
naotさん、おはようございます!
私もそのニュース、聞きましたが振付師と結婚とはスルーしちゃったな。
ハリウッドスターの子供に生まれるって、どういう感じなんだろう?
以前、長嶋一茂さんが「長嶋茂雄の息子って、どんな感じなんですか?」と聞かれ、
「父親、あの人しか知らないんで」と答えていましたが。
映画同好会(名前検討中
チャイコフスキーの白鳥の湖は 血圧を下げると ある記事で読みました。本当かなぁ?僕は血圧低いです。今 動画で 白鳥の湖 フィナーレを 聞いています。音楽同好会(名前検討中
アマデウス 見ました。ブラックスワン まだ見ていないです。バレリーナ きれいだろうなぁ。
オケと室内楽
村石太マンさん、おはようございます!
>チャイコフスキーの白鳥の湖は 血圧を下げると
ええ~、本当ですか?
ブラックスワンを見てから、何度も聴いているのですが、ロシア音楽って夏にかけるとけっこう暑苦しいんですよね。
ラフマニノフなんかでもそうですが、重くて暑い(厚い)。
チャイコフスキーは室内楽も好きです。
オーケストラとは全然違う響き方をしますね。
オケは金管と木管楽器の使い方が独特ですが、室内楽は涼しげです。
ブラックスワン、コワイですが是非ご覧くださいませ。