日本料理は日本人だけのもの?

こちらは麻布十番の更級堀井、刻みしそ入り更級蕎麦です。わたしは蕎麦丸ごと使った田舎蕎麦が好きなのですが、これはこれで美味しい。

しそ入りなんて本来の蕎麦じゃありませんが、もちろん変わり蕎麦も立派な日本料理。気分を変えて食べるには美味しい一品です。

都内丸一日30度を超えるという猛暑の中、蕎麦屋にて暑気払い。
十番には3軒堀井がありますが、ここは大元の老舗だそうです。
ここはなかなかの繁盛店。 場所がらもありますが、外国人のお客さんも多いのは向こうのガイドブックに載っているのでしょう。

日本一おいしい蕎麦かどうかはわかりませんが、ここの料理であれば日本料理の一部として外国に紹介するには恥ずかしくありません。

実際、先日も政府の随行でロシアにもレセプション出店したばかり。まがい物の横行する海外の日本料理店の中で本物を見せてほしいと思います。

そういえばトルコ料理もイラン人やアラブ系の経営が多いそうで、六本木の外苑東通りに軒を連ねるトルコ料理の面々などは、私が見てもトルコ人じゃない連中が客引きをしています。

誇り高いトルコ人があれを容認するのかと思いきや、やはりアセナのレベントシェフなどは、見ればすぐトルコ人かどうかわかるそうで、それはそれはお怒りのご様子でした。日本料理のまがい物もそれと同じようなことですね。

日本は日本人だけのものじゃないと言った人がいますが、日本料理に関しても日本人だけのものじゃないという文化人の方々がおりましたが、言うまでもなくとんでもない話です。

外国生まれの寿司としてカルフォルニア・ロールは日本でも定着してますし、フレンチメニューのビシソワーズもアメリカ人が考案したフランス料理であるなど、母国以外の場所から生まれた料理は色々あります。

百歩譲って、デザート寿司などが許されるかもしれませんが、どうしても看過できないのが衛生面で問題のある日本料理ですね。

もちろん衛生面云々なんていうのは、日本では論外の話なのですが、外国ではけっこうある話で、それで日本料理の看板を出されてはたまりません。

また、料理というのは高度な化学変化であるゆえ、日本料理なら日本料理、フレンチならフレンチ、イタリアンならイタリアンのセオリーがあります。それを知ってて変化を加えるならいざ知らず、知らずに「プリンに醤油をかけてウニの味」などという料理を出されてもたまりません。

加えて言えば、日本料理は日本の知的財産なので、そういうことで簡単に侵されてはいけないということですね。

外国人でいっぱいの麻布十番更級堀井で、そんなことを思いました。

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