昨日、朝のニュースでやってましたが、この猛暑で夏太りする人が続出だそうですな。
ビール飲んで、糖分の入った清涼飲料水やスポーツドリンクなどをがぶ飲みするからだそうです。
おまけに夏は体温に費やすカロリーが低くて済むため、それも夏太りの大きな要因なんだとか。
反対に冬は寒さから身を守るため、燃焼しようとするようです。
爬虫類が半年に1回の食事で大丈夫なことを考えると、
鳥や哺乳類は体温維持にけっこうなカロリーを費やしてるんですな。
(私はといえば、毎日のようにビールをいただいてますが
高値安定で、体重は増えも減りもしてません)。
そんな猛暑の中、
上野公園のホームレスの「こんな夏ってないよな~」というグチを聞きながら、
昨日は「誕生! 中国文明特別展」に行ってきました。
あんまり期待しないで行ったのですが、けっこう面白かったなあ。
拙著「堪能故宮」でも取り上げましたが、
中国文明の原点は青銅器にあります。
一見すると、現在の中華文明とは異なるシャーマニズムの世界で、
写真のトルコ石を使った装飾品などは、
中国というよりは、マヤ・アステカなどのメキシコ文明に似た感じです。
(私は何かの関係があったのではないかと勝手に考えてますが、
そちらご興味のある方は上記の拙著をご参照あれ)。
その青銅器がかなりの数とクオリティなんですね。
河南省出土品ということもあってか、
台湾の故宮博物院に並べられてるものとはだいぶ違います。
特に1室にズラリと並べられた青銅器の鼎(かなえ)は圧巻!
ともかくも呪術に支配された世界だったのですね。
中国が本当に今のアイデンティティを見出したのは、
漢王朝以降のことですが、
芸術的に完成度の高い文物が多いのは、
王朝としては、常に異民族の脅威にさらされていた宋朝のもの、
というのもよくわかる展覧会でした。
青磁や白磁はもちろんですが、
出口近くに展示されていた、司馬光の書による石碑は見事!
ぜひ、みなさまご覧あれと言いたいところですが、展覧会は本日まで。
意外に空いてますので、ご興味あるかたは足を運んでくださいませ。