展覧会大阪場所(つづきのつづき)

久々の大阪でしたが、何度行ってもなぜか居心地の良い街であります。

大相撲でも力士との距離は近い、隣に座ったおじちゃん&おばちゃんと気軽に話はできる、食い物は安くて旨い、ダジャレうえるかむ。強いて、この街でイヤなことを言えば地下鉄の運賃が高いことくらいでしょうか。

しかしながら新世界の裏通りをはじめ、画廊のある船場周辺でも、大阪中にシャッター街が死屍累々と見られるというのは、思った以上にこの街の不景気を物語っているようです。

大阪万博の頃は大阪といえば、押しも押されぬ西の横綱として君臨していたものですが、心斎橋筋や戎橋などの表の繁華街はいざ知らず、一本裏通りに入れば、残念ながらその栄光は見る影もありません。 

もちろん数日の滞在で大阪のことがわかるはずもありませんが、わずかな間でいくつか気になったことがありました。

大都市なのに人と人の距離が近いのは大阪の魅力でもありますが、それだけに人間関係が最重要、ともすれば友だち原理主義に陥るあやうさが感じられました。

昨日もブログに書いたように、売店のおばちゃんが「朝赤龍関がアイソないので、協会に言った」みたいなこともそうですが、愛想や笑顔の評価がそこまで高く勘定される社会というのも如何なものでしょうか。

もちろん挨拶は大事だし、商売でも条件が一緒なら愛想の良い方を選びますが、たとえば力士なら相撲で勝つのが仕事なんです。

力士の中には愛想を振りまくのが得意でない人もいるでしょうし、相撲に集中すればそれどころでないのが本当のところでしょう。

短い滞在の間に、そんな場面は何度も遭遇したもので、たぶん大阪ではよく見かける光景なんでしょう。

客商売や営業であればいざ知らず。

あった方がいいけど、仕事にいちばん必要なものは愛想ではありません。

この流されやすさみたいなものが大阪の不況の一因になっているような気もいたしますが、関西に居住されてる方々は如何思われるでしょうか。

 

 

書きかけです

展覧会大阪場所(つづきのつづき)” への4件のコメント

  1. 朝赤龍関は、おだやかな感じのひとですよね。高砂親方が著書の中で「何も問題を起こさない子」って書いていましたが、問題を起こす兄弟子のあとではほっとさせる存在なのではないでしょうか。私は横綱の断髪式でとめばさみを入れたあとの高砂親方の清々した顔が忘れられません。普通万感胸に迫るもんだと思うんですけど、あれはどう見ても「やれやれ、終わったぜ」って顔でした。
    でも強烈な兄弟子と違い、のほほんとして見える朝赤龍関は、その分ノリが悪く見えるんじゃないかな。それを「愛想が悪い」って言ってるんじゃないですかね。
    私も大阪好きだけど、食べ物はそんなに好きじゃないや。また行きたいけどね。

  2. あ@花さん、おはようございます!

    >でも強烈な兄弟子と違い、のほほんとして見える朝赤龍関は、その分ノリが悪く見えるんじゃないかな。

    それだ!

    ちなみに売店のおばちゃん、
    朝赤龍のアイソが悪いというのを協会に言ったそうで、
    そのあとは愛想が良くなったって言ってました。

    そんなこと真に受けることないのに、力士というのはみんな良い人なんですな。

    >私も大阪好きだけど、食べ物はそんなに好きじゃないや。

    実はわしも。

    粉モンは1日で飽きますな。
    大阪の外食。けっこうカロリー高くて、痛風持ちにはけっこうキツい食べ物です。

  3. あ、あと、地下鉄の運賃は公営ゆえのムダの多さ、人件費の高さが原因ということで、橋下さんが今下げようとドンパチやってますね。
    地下鉄の売店がファミマなのに気づきましたか? あれも高くて働かない官を退けて民活した成果のようです。
    友だち原理主義といえば、話題になった入墨問題。なぜ職員の入墨を問題にするかというと、大阪市職員には利権を引き継いだ「その筋の人たち枠」があって好き放題やってきたのをみんなで見て見ないふりしてきたからだそうです。
    大阪の闇と橋下さんの戦ってるものの根深さがわかります。

  4. あ@花さん、再びようこそ!

    >大阪の闇と橋下さんの戦ってるものの根深さがわかります。

    おおおお! 
    全部はじめて聞きました!

    ファミマも気づかなかったよ〜!

    まさしく、大阪はイタリア南部と一緒ですな。
    マフィアやカモッラの原理と一緒やないですか(ふろむニセ関西人)。

    なんで地方公務員がモンモンしてるのか、理解できませんでしたが、郵政省といい、わが国は公務員が世襲制になる不思議があるんですな。

    わたしが大阪で特に気になったのは友だち原理主義だったのですが、思った以上に根深いものだったのですね。
    橋下さんには頑張ってもらわないといけませんね。

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