正月に映画を見てから原作を購入して2ヶ月。
ジムのバイク限定で読んでいた、ヴィクトル・ユーゴーの原作「レ・ミゼラブル」、ようやく読了いたしました。
感想はあの筒井康隆が還暦すぎた時に、はじめてトーマス・マンの「魔の山」を読了した時の言葉と一緒です。
「読むのに忍耐が必要だけど、読んでおかないといけない一冊」という感じでしょうか。
「忍耐が必要」などというと文豪ユーゴーに失礼ですが、なんせ150年前に書かれた小説。さらには、日本人にあまり馴染みのないフランス革命後の人物や事件の描写が延々と続くのですから、これを読破するのはかなり苦痛です。
字面をなめても理解できそうもないので、実は適当にはしょりながら読みました。
丁度、司馬遼太郎の「余談ながら」といった具合かな。
なにせ、フランスという国や地域のバックボーンが、ある程度わかってないと理解できない話が多く、それが平気で1章2章、丸々費やされて書き記されているのですから、現代の人間がこれをすべて理解して読み通すのは大変です。
確定申告が済んだので、2ヶ月前に友だちに勧められていたラーメン店「百麺」(ぱいめん)に、板橋区役所前まで行ってきました。濃厚なスープにびっくり!
外国人が司馬遼太郎を読んだら、そんな感想を持つのかもしれません(日本でこれだけ人気があっても、司馬作品・・・そんな翻訳されてないと思うけど)。
ただ、これほど長い小説で、登場人物も大勢いながら、物語の構成と人物がわかりやすいのが、長く読み継がれてる理由かもしれません。
善悪のキャラもハッキリしていて、パン1枚盗んで19年投獄されたジャン・バルジャンが、さまざまな苦難に遭いながら、最後には聖人として昇天するという至ってシンプルなストーリーです。
それは丁度「風と共に去りぬ」が、スカーレット・オハラ、レッド・バトラー、メラニー&アシュレイ・ウイルクスという、たった4人の登場人物に集約されるように、「レ・ミゼラブル」もジャン・バルジャン、ジャヴェール警部、ファンチーヌ、コゼット、マリウスといった5人くらいの登場人物に集約されます。
これだけ長い小説が、舞台や映画にできるというのも、そんな理由でしょう。
ところどころ、映画同様に涙をさそう場面があるのも魅力のひとつです。
最近ハマってるマリア・ジョアン・ピレシュのモーツアルト、ピアノソナタ全集♪
映画でも、終わりの方にジャン・バルジャンがコゼットの婚約者、マリウスをかついで下水道に逃げ込む場面がありますが、ここが原作では有名なパリの下水道の描写に1章まるまる費やしてるパートになっています。
おお、これが彼の有名なパリの下水道の描写かい!
そう思いつつ、読み続けてびっくり。
パリの下水道描写は1章まるまる費やされているのではなく、2章にまたがって描写されていたのです。
やっぱり肉食ってないと、こういう小説は書けんわな。
そういえばユーゴーも痛風持ちだったという話を聞いたことありますが、さもありなんです。痛風になっても、わたしのようにヘタレて葉っぱ食べたりはしなかったんでしょうね。
読了、おめでとうございます!!!??
アセナランチビールで祝杯を!!!???
お頭さん、おはようございます!
>アセナランチビールで祝杯を!!!???
昼間のお酒は大相撲限定。
その日はあとがあるので、わたくしは遠慮申し上げます。
遅コメで済まんです。
映画のマリウス役、エディ・レッドメイン、あの役のスタイルは
ウチの愚息そっくりで…
ウジウジ悩んで、その割には決めたら猪突猛進型なのも似てる。
私も先々月見たのですが途中からそればかり気になって仕方なかったっす。
かなこさん、おはようございます!
ま、まりうす!
あー、マリウスのあのキャラクター、どこか見覚えあると思ってましたが、そーだ。かなこさんのご子息ね。
たしかにそっくりですな(笑)。
エディ・レッドメインは素晴らしい役者ですが、マリウス役のキャラとは複雑ですな。
ちなみにヴィクトル・ユーゴーの原作のマリウスもあんな感じです。
ジャン・バルジャンが担いで下水道を歩くシーンもそのまま。
めでたくコゼットと結ばれると良いですな♪