なまけ蛙史上はじめてのピンク・・・それもメタリックピンクで、女の子が誕生しました！

なまけ蛙くんは基本的に持ち主に命名してもらうことになっているのですが、今まではすべて男の子の名前でした。
男が働かない国や地域では、女性が働き者になるケースが多く、今までのなまけ蛙くんは上役の目をぬすんでなまけているところがありましたが、この子はいかにも堂々となまけてますね♪　（まさに男女の違い？）

その名もエストレージャ（Estrella）ちゃん。スペイン語で星を意味するんだそうです。なまけ蛙界の星となるか？

ご注文くださったのは、ツイッター友だちのモコさん。

いつもは、わたくしのセンス抜群のダジャレに「ダジャレ禁止」「ダジャレいりません」「うるさいから、少し黙ってください」と、いつも反目してくる方です。
この方がある日、「ピンクのなまけ蛙くんは作らないのですか？　ダジャレ抜きで答えてください」とたずねてきました。

実は最初に前の会社の記念品として依頼された時に、ピンクは何度か試して上手くいかなかったので、「作りません」とお答えしました。

↓　だってほら、これ見てくださいな。

こちらは、エストレージャちゃん・最初の色塗りです。
ホルベイン画材のマゼンタを生のまま塗ったもので、草間弥生のファンならこれに水玉つけるかもしれませんが、これでは縁起ものになりません。

最初は作らないと言ったものの、モコさんから「きちんと依頼されても断るの？」と聞かれ、お引き受けすることにしました。

よくよく聞けば、モコさんは現在、第一子をご懐妊中。来月あたりにご出産を控えているということ（ご許可をいただき、ブログに書いてます）。
安産祈願に大好きなピンク、しかもメタリックピンクを依頼されたとあっては、作り手としてはあとに引けません。

ところが蛙くんにピンク、しかもメタリックを合わせるというのは、意外に厄介な仕事でした。

↑　こちらは先ほどのマゼンタの上からメタリック絵の具をのせたもの。メタリック絵の具はどうやってもムラができるので、なまけ蛙のなめらかな肌では、余計それが目立ってしまいます。

これでは「美人にしてください」というモコさんのリクエストに応えることは到底できません。

これに目を入れると・・・

うーん。なんだかなあ・・・。

表面のメタリックがなんともギラギラして、なまけ蛙くんのおおらかなイメージに合わないので、これは却下。仕方なくまたマゼンタを塗り直します。

そこで、円滑なテクスチュアを求めるため、再度メタリック絵の具とマゼンタを”混ぜんた”・・・なんて、ウフッ♪

おっと、モコさんにはダジャレ禁止だった！
なんて、独り言を言いながら、具合の良い混合比を探します。

目を入れて、青空入れてもまだヤドクガエルのまんま。
まあ、これはこれで良いかもしれないけど、モコさんの好みからして、ぜったい満足しねーよなー。

マゼンタを多くすると、メタリックの感じが消えてしまい、メタリック絵の具を多くすると、彩度が失われます。
そうやって、何度も塗り重ねていくうち、メタリック絵の具はある程度の厚い層を作らないと、メタルにならないことに気づきました。

メタリックは乱反射するので、ちょっとの凹凸が目立つので、「美人になーれ、美人になーれ。美女だけにキミは”ビジョ”ンが違うぞ・・・なんて、ウフッ♪　」なんて言いながら、乾かしては磨き、磨いては塗るの繰り返し。

幸いメタリック絵の具は乾くのがものすごく早いので、作業にさほど時間はかかりませんでした。

というわけで、なんだかんだ楽しみながら、なまけ蛙エストレージャちゃんの誕生です。新色の色名は、メタリックでは男の子っぽいので「インディアン・パールピンク」としました。

写真ではわかりませんが、実物はもっとメタリック、パールが際立っています。

エジプト・ブルーに続いて5色めの誕生。しかも今回はなまけ蛙界の紅一点、女の子の誕生です。
どうぞ、みなさま、hpのフォームからご注文を♡

では、モコさん。

丈夫なお子さんが安産でお生まれになるように、お祈り申し上げます♪

（追補ーモコさんのお子さん、可愛い女の子が4月吉日。お生まれになったそうです♪
　エストレージャちゃんのご利益か、安産で母子とも健康だったそうです。
　誠におめでたい！）