本日もお日柄がよろしいようなので、地中海ダイエットの続きです。
今日はオリーブオイルの話です。
あらかじめ申しあげておくと、オリーブオイルを摂れば痩せるワケじゃありません。
オリーブオイルは文字通り油ですから、摂り過ぎれば、そらデブになります。
ただし、その油の中身がとっても良いということかな。
よく言われることですが、オリーブオイルは果汁で作られる唯一の油です。
良いオリーブオイルは果実の香りがしますけど、それもそのはず。
ジュースなんだから当たり前のことですね。
大豆油にしても菜種油にしても、植物油の多くは油脂がタネの中に包まれているので、
油を取り出すに少々複雑な化学的工程が必要だったりします。
その点オリーブの場合、油を取り出すプロセスは至って単純!
オリーブの実を石臼で潰し、取り出した果汁を遠心分離機にかけるだけ。
加熱処理をしないため、果汁に含まれたさまざまな成分がそのまま残される。
基本的な製法はローマ時代と変わらないオリーブオイルですが、
そいつが、この力強い植物の生命力を、そのまんまいただける一番の方法というわけです。
オリーブオイルの健康効果といえば、あのオレイン酸を豊富に含んでいること。
オリーブを語源にするオレイン酸は、あの地中海式ダイエットでも注目された成分で、
血中にある悪玉コレステロールを低下させる効果があります。
善玉コレステロールまで下げないところがポイントで、
体に必要なものはきちんと残してくれるみたいですね。
それよりオリーブオイルの素晴らしいところは、オレイン酸の効果なのか、
油がなかなか酸化しないこと。
フタを開けなければ、2年くらいは品質が変わらない。
また熱にも強く、かなり高温にしても油の成分が変化しない。
そのあたりが、ファストフードに多用されている油とは大きな違いです。
ショートニングなどは、液状の植物油を固形状にするため水素を添加してるそうで、
できればあまり体には入れたくない。
脂質というのは、体を作る大切な成分なので、
同じ摂るなら、水素添加されたショートニングよりも、
自然のオリーブオイルの方が、そりゃ良いに決まってますわ。
オリーブの歴史は古く、地中海ではBC6000年にはすでに栽培されていたとか。
いまだにオリーブオイルの世界生産の9割は地中海沿岸で、
その中でイタリアの生産量は、全体の3分の1から4分の1にあたるといいます。
オリーブの木は実にガマン強い。
この木は実にゆっくり生長するんですが、
根っこがすこぶる強く、石ころだらけの不毛な地でもジッと耐えて、
地下深くまで伸ばしていく特性があると言います。
中には数千年かけて巨木にもなる木もあり、南イタリアのゴツゴツした大地でも、
オリーブさまは喜んで大きくなり、その実をもたらしてくれるわけですね。
もっともオリーブの実はチェリーやプラムといった核果類と違って、
生で食っても苦く酸っぱく旨くない。
そこで古代人たちは塩水に漬けたり、潰して調理に使うなど工夫するうちに、
実より油の方が使えることに気がついたのです。
オリーブの油は食用としてのみならず、薬や石鹸、化粧品、潤滑油やランプの燃料など、
地中海沿岸に暮らす人々にとって、なくてはならない存在になっていったワケです。
このオリーブは実に神秘的な生命力を持った植物。
その力を丸ごといただけるということで、わが家は揚げ物以外のほとんどは
近所の”やまや”で格安に売っているオリーブのエクストラバージンを使っています。
関係するかも知れない話
地中海、イタリー、ジー様、とくると、
実際行ったこと有りませんが、
アッシはドーしても、
ゴッドファーザーのラストシーンを
思い浮かべてしまいます。
アル・パチーノ演じるゴッドファーザー、
地中海の陽光の中で、爽風にそよぎ、
一人中庭の椅子に腰掛け、新聞を読みながら、
誰にも知られず、天に召される。
だと、思いましたが???
銃撃戦を生き延び、健康も特に害さず、
御命頂戴されるとは羨ましい限り。
これひとえに、オリーブオイルの為せる業か?????
シチリアのオリーブ
おお、お頭さん。早速のコメント、ありがとうございます。
それはアル・パチーノ演じるマイケル・コルレオーネが天に召される場面でしたから、part3でしたね。私もあのシリーズは大好きで、特に1と2は学生時代に名画座に通って何度も見た記憶があります。
ゴッドファーザーは全編を通じて、重要なシーンとして何度もシチリアの場面が出てきますね。実際に撮影したものは一目瞭然でニューヨークのシーンと色が違います。全体にオレンジがかっていて、ややインドの光に似ているのです。
まあ、銃撃戦をしたら、いくら健康に気づかっていても関係ありませんが、先のシチリアのじーさまたちはオリーブオイルのおかげか健康で長生きしてらっしゃるんでしょうな~。
Unknown
我が家にオリーブの木が2本ありますが、内陸で寒いからか実はなりません。
3年前「二十四の瞳」の舞台になった小豆島に行きました。オリーブがよく育つ環境で沢山植えてありました。ひとつ実を食べてみましたが、大変まずかったです。
ところでグレープシードオイルは、葡萄の果実から出来ていないのですか。種ですか。すごーく高くてびっくりなオイルですよね・・・。
オリーブオイルは値段も許容範囲、体にもいい、日持ちもする。主婦には魅力的なオイルですね。
オリーブオイル
マスオさん
>オリーブオイルはなかなか酸化しない
のはずですよね。
某赤坂のスーパーマーケットでオリーブオイルを買おうとしたら、
スペイン産のやらなぜかドイツ製のやらたくさん並んでいましたが、
裏の表示を見てみると防腐剤が入っていてギョギョッとしてしまいました。
結局購入したのは味の素が出している無添加のスペイン製。
オリーブオイルは酸化しないとのことですが、
油断できませんね~
小豆島のオリーブオイル
いっちゃん、おはようございます!
グレープシードオイル、今は比較的安価なものが出回っていると思いますが、オリーブで十分だと思います。
わが家では、揚げ物はさすがに普通のサラダオイルを使いますが(あまり揚げ物しませんが)、中華でも和食でも炒め物はオリーブオイルですね。
小豆島のオリーブオイルはブランド品ですね。お高いし、化粧品などに使われていることが多いみたい。いちど、いただきもので使ったことがありますが、それは上質のものでした。安ければ買うんだけどな。
ギョギョッぎょ!
すずめさん、おはようございます!
いや~、私もギョギョッとしましたが・・・失礼ながら、それはグレープシードオイルとお間違えになったのではないでしょうか。ドイツ産のオリーブオイルというのは聞いたことがありませんし、北海道と同じくらいの気候から考えて、オリーブが採算の採れるレベルで育つとは考えにくいです。
一方でワインの産地であれば、グレープシードオイルは採れるわけで、ドイツワインの産地ならそれは可能でしょう。また容器を見るとオリーブオイルとよく似ているものが多く、事実私は一度間違えて購入したことがあります。
オリーブオイルも酸化しにくい、というだけで、酸化しないわけではありませんが、防腐剤を入れる必要があるほど古い油を使うとも思えません。
グレープシードオイルも酸化はしにくいですが、オレイン酸のほかにリノール酸が多いので、酸化はしますからね。
あとでスーパーか、やまやに行ってラベルを見てくることにいたしましょう。
なんて頭の中で勝手に検証しましたが、すずめさんの記憶では、この意見如何思いますでしょう。
横ですが、ギョギョ!
私もびっくりして、自分のオリーブオイルのラベルを確認しに走りましたヨ!
青いラベルでお馴染みのパスタメーカーの製品でしたが、添加物は入ってませんでした。
ホッ。
油断できませんね~。
スピガドーロの水煮缶
こんにちは、zoomaniaさん。
青いラベルのパスタメーカーというと、バリラですか? バリラでそれはあり得ないでしょう!
でも、昔の雪印の例もあるから、やっぱり気になりますよね。
以前、やまやで一缶78円のトマト缶を使っていたのですが、一度スピガドーロにしたら味が全然違うので、変えてしまいました。水煮にすると、トマトの濃厚さはより違いが出るみたいですね。
高ければ良いというものではありませんが、やはり美味しいものりはそれなりの理由があるというわけでして。
ごめんなさい
マスオさんおはようございます。
酸化防止剤が入っていたのはドイツ製のバルサミコでした。
つつしんでお詫びもうしあげます。
きのう某スーパーやらやまやでチェックしましたが、
オリーブオイルには添加物混入はありませんでした。
バルサミコを買おうと思ってギョギョッとし、
その時オリーブオイルも購入したので記憶がゴッチャになってしまったみたい。
コメントを呼んでギョギョッとしてキッチンに走られたみなさん、
まことにごめんなさいね。
わははは
すずめさん、おはようございます!
いや~、わざわざチェックしていただいて、かえって申し訳ありませんでしたね~。私もよくそういった勘違いをして、うちのモンテディオ(山の神)に叱られます。どうぞお気になさらずに♪
それにしてもドイツ産のバルサミコなんてあるんですね。ブドウが採れればバルサミコはできますから、不思議ありませんが、それはあまり良い品ではないと思います。
もともとバルサミコはブドウ酢を12年以上かけて熟成させるもので、1年か2年ごとにオーク(樫)やサクラ、クワといった木樽に入れ替える、ものすごい手間ヒマかけて作るもの。良品であれば、酸化防止剤の必要などないはずです。おそらくは煮詰めて熟成させたブドウ酢にカラメルを混ぜた、なんちゃってバルサミコでしょう。もっとも高級品は100cc、1万円以上だそうで、これまた手が出ませんが・・。