今日のお題は「地中海ダイエット」


なんかブログに医食同源の話題を挙げると、アクセス数が上がるみたいですね。
好評につき・・なんてこともないでしょうが、今回も医食同源の話の続きをいたします。
今日はテーマはちょっと趣向を変えて地中海ダイエットのお話。
長寿の多い南イタリアの食生活を参考に、最近になって考案された医食同源のメソッドです。

中国の医食同源が陰陽五行説にのっとった五色――青・赤・白・黄・黒なら、
南イタリアにおける健康の源は、あの三色国旗です。
つまりトマトの赤、ニンニクの白、オリーブオイルの緑ですが、
ただし、これはあくまで味を整えるソースの基本。
これら三色旗のソースが、南イタリアで使われる食材の栄養素を、
すみやかに吸収させるよう促してくれるわけ。

医食同源の要素として欠かせないのが、
タンパク質、脂肪、糖分、ビタミン、ミネラル、食物繊維という6つの栄養素。

中でも大切なのが、3大栄養素と呼ばれるタンパク質、脂肪、糖分で、
おもに肉や魚、乳製品に穀類に含まれ、
体を作り動かすためのエネルギー源になる重要な栄養素です。
体を作るだけじゃなく、美味しいものには欠かせないモノですね~。。

でも周知の通り、そいつらを摂り過ぎるのは、糖尿や動脈硬化などの生活習慣病の元。
だから昨今はビタミンやミネラル、食物繊維ばかりに注目が集まる傾向にあって、
肝心の3大栄養素はなおざりにされるばかりか、
ダイエットの大敵と目の敵にされることもしばしば。
ビタミンやミネラルも、体を作る土台があってはじめて生かされるわけで、
キチンとした食事を摂らずに、サプリメントばかり飲むのは誠本末転倒な話です。

どこの国でも医食同源の基本は、
デンプン質、魚や肉、野菜、乳製品などをまんべんなく食べることですが、
南イタリア料理の素材にはいくつかの特徴があります。

 それは・・・

1、デンプン質は、硬質小麦のセモリナを原料にしたパスタやパンが中心。
 (硬質小麦には糖質の吸収を穏やかにする働きがある)。

2、海に囲まれているため、魚の摂取量が多い。
 その中でもイワシなどの青魚がメニューの中心で、
 これらにはサプリメントでも注目のDHAとEPAが豊富に含まれている。
 (DHAとEPAは共に、血栓と動脈硬化予防効果があるとされている)。

3、肉は仔牛や仔羊が中心。鶏肉もよく食べる。
 (これらは温度が下がると固まり不透明になる飽和脂肪酸が少ない。牛脂のヘットは多い)。

4、ホウレンソウや赤黄ピーマン、ズッキーニ、ブロッコリーなどの緑黄色野菜を豊富に使う。
  フンギ(キノコ)類も好んで食べるので、ガン予防にすぐれている。

5、乳製品はチーズが中心。バターはあまり使わない。
  チーズも低脂肪でカルシウムの多いものが多い。
 
南イタリアの料理は、これらの食材を短時間でサッと仕上げるから、
栄養素を壊さずに摂ることができるというわけです。

見てもわかる通り、南伊の食材は日本料理と共通点が多いですね。
和食が健康に良いのは言うまでもありませんが、
日本人にイタリアンが受け入れられるのも、うなずけるってことでしょう。

次回は未定ですが、オリーブオイルの話の予定。

今日のお題は「地中海ダイエット」” への2件のコメント

  1. 遠くて近い…
    今日は携帯で画伯のブログを開いて 最初の画像を画伯?と思い拡大したら異国の方でした(笑)きっと もう少し控えめな体型でらっしゃ…
    ところで 今日お昼を食べながらテレビを見ていると「生物と無生物のあいだ」を書かれた福岡伸一さんが食の話していました。画伯のブログとリンクしていて興味深くかったです。
    福岡さんは分子レベルで食の話しをされました。私たちの体は食べることで、常に分子レベルで入れ替わっていると。つまり 一年前の体と今の体は同じに見えて分子レベルでは全く違うのだそうです。「動的平衡」という 遠い昔聞いたような化学的な言葉が出てきました…。で、ここで画伯が言われたように、食により体質が変わるのも当然だと 更に納得がいったわけです。
    私にも、うっすら知恵がついてきて 食事を作るモチベーションが上がってかました!冷え性で便秘な私も暑い(?)快便な私に変身する日も近いですよ~

  2. 男性の好み
    いっちゃん、おはようございます!

    わははは! よほど私が立派な体格をしてると思われたら、失望させてしまいましたね。

    ところで冷えの方というのは、便秘がちになりやすいもの。体質改善、ゆるやかに挑戦してくださいませ。
    ツイッター情報によると、黒豆ご飯が食卓に出たとのこと。評判は如何でしたでしょうか。
    男性はイモや豆、カボチャなど、ほくほくした食べ物が苦手だったりしますので(それから酸っぱいものダメな人が多い)、そのあたりはご注意を。

    分子レベルの話は、長くなるのでいずれまた。

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