晴れた日にはイル・ケッチァーノに行こう


庄内取材のあと、夜はイル・ケッチァーノで食事です。
(アル・ケッチァーノは予約でいっぱいだったので、隣接するイル・ケッチァーノで食事)。
念願かなって、はじめて家内を庄内に連れてくることができました。

さて昨日のあさイチでは奥田さんを「天才シェフ」として紹介していました。
確かにその通りではあるんだけど、言葉がインフレ起こして軽いだよな~。
まあ「天才ナントカ」って人、そこらにいっぱいいるんだけど、
わかりやすいから、まあいいか。

以前にも書きましたが、奥田さんは目隠しをしてハンカチを握って色を当てたり、
手の匂いを嗅いで、前の日に食べたものを当てるという、
余人の追従を許さない感覚を持っています。
でも、それはあくまで二次的な特技なんだよね。

この人のえらいところは、牡蠣なら牡蠣が育つ海に隣接する山に、どんな養分があるのか・・
というところまで立ち返って料理を組み立てる、
徹底したロジックによって料理を組み立てること。
それはお客の満足や健康のためであるのはもちろん、地元の農家や酪農家など、
他人の利益や幸福も巻き込んだ上で、自分の仕事を考えていることでしょう。
また、東京来ても移動は地下鉄、生活も質素。
奥田さんの場合、そういう意味も含めた上での「天才シェフ」でしょうね。

この日の料理も例によって、これでもかという皿数16皿。
料理担当は奥田さんが最も信頼する土田チーフ。
完璧な組み立て。素晴らしいの一言でした。

1、スズキの冷製カッペリーニ
2、岩ガキのカクテル(店の女性はツブ貝と言っていたが、これは岩ガキでは・・・?)
3、タマネギのローストのパルミジャーノ・レッジャーノ和え
4、アワビとインゲンのリゾット、ルッコラとアワビの肝のソース和え
5、ルイベとブンタンのお造り
6、庄内アスパラを穂先とローストした皮、身の部分の3パーツに分け、
  スクランブルエッグと荘内産生ハムと和えたもの
7、ヤナギガレイのローストと煎餅、ワラビ和え
8、月山茸のフリット、スパイスとハーブ添え
9、鯛のアクアパッツア、ワラビとルッコラソース和え
10、富山湾のホタルイカの生パスタ和え
11、蕗(ふき)のシャーベット
12、イノシシとアザミのグリル、バルサミコと炭塩添え
13、丸山さんちの羊のロースト、ワラビとジャガイモ添え
14、柿酢と柑橘類のシャーベット
15、小松菜のデザート
16、月山(庄内の乳製品を使ったデザート)。

テレビで見てたら、シェフは糖尿のパパイヤ鈴木さんの体を気づかってか、
軽めに”藤沢カブのパスタ”を出していましたが、
私たちにはイノシシやら、どでかい羊のステーキやらと、これでもかというメニュー。
夫婦でよほど食えると思ったみたいですが、残らず食べて翌日も絶好調でした。
ここの料理、何より体にいいんだよね。

晴れた日にはイル・ケッチァーノに行こう” への2件のコメント

  1. 職人さん
    たまたま 今日仕事中に患者さんと書道家の話しがでました。で、その方凄い書道家とお知り合いらしく「金をいくら積まれても納得しなければ書かない、書道家ではなく職人じゃ」と言われてました。なるほど、と思って、自宅で画伯のブログを見て、食の職人さん のお話し。職人ではなく 芸術家なのかしらそれとも私にはない物理的な理数系的な…センスがおありになる…。とにかく、人をしっかり見つめて作ってらっしゃるんですね。

    素晴らしい お品書きに圧倒ですね。海の幸山の幸が盛りだくさん…とコメンテーターみたいな事言っても味はわからないなあ…。美味しかったでしょ 画伯…゜+。(*′∇`)。+゜ 表現が変ですが、何だか 体が綺麗になりそうですね。

  2. 仕事は
    いっちゃん、おはようございます。

    うーん。
    その書家さんはお金持ってらっしゃるのですね。
    私は基本的に依頼された仕事は断らない主義なので、ちょっとよくわかりませんが、そのあたりは人それぞれということだと思います。

    ここのメニューは毎回変わりますが、皿数はだいたいこのくらい。次に何が出てくるかわからないのが楽しいです。

    広島はどこに行ってもカキが出てきますね。
    お好み焼きにも入っていたのにはびっくり。
    大きなプリプリのカキはまさに日本一でしょう。

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