節目のコピー機~シューベルトの室内楽


昨日はリースの満期を迎えたコピー機の交換。
そうか。はじめのコピー機を入れてから、もう10年が経つわけだ・・・。
5年ごとに契約が満期となるわけですが、最初の5年に比べて
今回の5年は早かったな~。
独立したのが1996年の4月だったから、すでに14年。
私は教員、会社員、自営業と3つの職業を経験してきましたが、
いつの間にか、今の商売がいちばん長くなりました。

最初は友だちのコピー機のお下がりを使ってましたが、
4年めにオシャカになってしまい、リースするのを考えたのでした。
コピー機を入れた時は、5年もリース代が払えるか不安でした。
その一方で、この仕事でうんと成功してやるんだという気持ちが半分。
で、10年経ってみて、大して成功もしてないけど、
リース代と家賃くらいは滞りなく支払って、何とか続けているところかな。
まあ、これからも死ぬまで淡々と仕事を続けていけたら良いなと思っております。

そんな気持ちを反映してか、しないかわかりませんが、
最近はシューベルトの室内楽に凝ってます。
この人の作品って、本人のシャイなイメージとことなり、
異様なほど音楽の規模が大きいんですよね~。
ピアノ三重奏や弦楽四重奏といった室内楽でも、
演奏時間が1楽章あたり30分近くかかったり(よく”天国的な長さ”と呼ばれる)、
規格外なスケールだったりする。

そこでどんな人だったのか、調べてみたところ
31年という短い生涯に波乱がないのに、かえってびっくり。
見た目以上に内気だったシューベルトは、
リストやワーグナーのように、本人にエンターテインメント性があったわけでなく、
演奏家としても、教師として活躍することもなく、
その才能のほとんどを作曲に費やしていたのです。
(それも演奏されるかどうかわからない曲を)。
生活はどうやら理解者や友人に支えられていたようで、
ある意味、芸術家の鑑といえる人物だったのかもしれません。
でも、そうでないと31年・・・
正味15年そこそこの間にあれだけの数の音楽を残すことはできませんわね~。

絵画でも出版でも、残るものをたくさん作りたいと思うこの頃です。

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