ねえ、お父さん。もっとお話聞かせてよ


それがこの絵のタイトルです。
まだ私の実家が建て替える前の父の書斎を描いたもの。
ウサギは私の父(父はウサギ年の生まれだったので)。
ソファで跳ねているのが子どもの私です。
今、考えると前の家は典型的な欠陥住宅で、
柱は傾いていたし、雨漏りはしたし、床は腐ってボコボコしていました。
母は前の家がイヤだったみたいで「ボロ家」といって、
人を呼ぶのもはばかっていました。
(だから余計に今の家は気に入っているみたいですが)。

でも子どもは自分の住んでる家が当たり前だと思っていたから、
大雨が降ると下駄が水で浮き上がるのを見て喜んでいたり、
カマドウマやプラナリアがいる湿った風呂場を遊び場にしていました。

そうそう。赤坂って、意外に自然があるんですよ。
特に私の実家はお寺の境内にあったから、
ゴキブリホイホイにヤマガカシ(蛇の一種)がかかっていたり、
玄関にスッポンが逃げ出してきたのを弁慶橋に離しにいったりしたものです。
もっともスッポンは料亭のものが逃げ出してきたものだったのかも。

クスノキにはアオスジアゲハ、ミカンや柚子にはアゲハやクロアゲハ、
お茶の木やツバキにはドクガ、バラにはハバチ、
サクラには数え切れない虫がつきますが、
私の子ども時代はアメリカシロヒトリが猛威を奮ってました。
夏になればどこでもセミがミンミン鳴いていますしね。

この絵はそんな子ども時代を回想したもの。
実はこのあとに少し手をくわえたので、完成は若干違います。
今日は父の命日。
奇しくも個展の開催中に命日を迎えることになりました。

昨日は夫婦で実家に行き、線香を上げて手を合わせました。
行きには親爺が大好きだったアイスクリームを買っていきました。

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