「最強のふたり」見ました。
良かった!
といっても、これ見たのは先々週の話。記事を書こうとしてほかのこと書いたり、展覧会が10日も前倒しになったりと、アップできないでいましたが、この作品・・・必見です。
予告を見てもわかるように、大金持ちの障害者とスラム出身の介護者の話ですが(もちろん実話にもとずく)、この手の作品に多い、紋切り型の明るく前向きでもなく、もちろん暗く深刻でもなく、とにかくあるがままに描いたというのが良い。
お土産にもらった「大湧谷の黒たまご」。温泉玉子などではなく、しっかりハードボイルドされたゆで卵ですが、温泉らしくしっかり殻にも中身にも色がついています。1コ食べると寿命が7年伸びると言われてますから、これで寿命は14年伸びる(笑)?
障害者のフィリップが大金持ちの強者でないと成立しない話ですが、ほかの介護者がみんなビクビクしてるのが面白いところ。
生前、父がきらいなヘルパーにイライラしていた様子を思い出しました。父は気が利かなくて自分に同情的なヘルパーがきらいで、イヤだと露骨に態度に出たものです。
この映画はまさにあのオヤジの姿に重なりますが(父は体は最後まで動いたので、フィリップに比べればはるかに軽度ではありましたが)、たぶんそういうもんなのでしょう。わたしも同じ立場だったらイライラすると思います。
介護の黒人ドリスのぞんざいな態度の描き方も秀逸。
映画の最後に本人たちの写真が出てきましたが、実際のドリスはもう少し小柄で、しかの黒人ではなくアラブ系みたいですね。映画的には白人と黒人にした方がコントラストが鮮明になるので、そうしたのでしょう。
クラシックの名曲はもちろんですが、白眉はドリスがかけるアース・ウインド&ファイア。
冒頭の「セプテンバー」やクラシックの生コンサートの直後にドリスがかける、「ブギー・ワンダーランド」は今聴いても色あせません。
2浪目が確定した19歳の春・・・武道館にコンサートを聴きに行ったのを思い出しました。モーリス・ホワイトは今、パーキンソン病で闘病中だそうですが、この映画は見たでしょうか。
ちなみに、この作品。
今、六本木で開催されてる東京国際映画祭のグランプリ作品なんだそうです。
一見の価値あり、ぜひご覧あれ!
こんちわ。。昨晩はちょっとだけで失礼しました。
わたしの母も介護を受けるようになりました。介護の方が来て頂いているのですが、母は耳が遠くないのに介護の方が声の音量を上げでお話しするのはなにか急に目の前にいる母が耳の遠い人になったのかと錯覚するばかりでした。
正ちゃん帽さん、おはようございます!
こちらこそ先日は失礼いたしました。
>母は耳が遠くないのに介護の方が声の音量を上げでお話しするのは
これ、介護の方に悪意はないでしょうが、障害認定の方はみな耳が遠いというステレオタイプな対応ですね。
これは介護する方に「耳は遠くないので、普通の声で話してください」とハッキリ言うのが良いと思います。言わないとわからないでしょうしね。
そういう対応ひとつでお母さまが、ご自分の不自由なところを必要以上に失望されるのも本意ではないでしょう。
またお会いいたしましょう!