何十年かぶりに見た映画『風と共に去りぬ』〜今の感覚とは合わない作品ですが、アメリカはやっぱりすごかった。

(写真はすべてWikiより)

今更ですが、映画『風と共に去りぬ』の話です。

実は年始に一挙放送をしていたのを何十年ぶりかに見てしまったのですが、時代とともにピンと来なくなったものを感じながらも、よくもこんな映像を86年前に作ったなと感心することしきりでした。

ヒロインのスカーレット・オハラがびっくりするほど自己中なキャラだったのに今更びっくり!(早く気づけよですが)
女性の地位が低かった時代にこのキャラクターは新鮮だったのでしょうね。

アシュレーも意外とロクでなしで、なぜこの男が良かったのか理解に苦しむ感じ。
自分の年齢が上がったしまい、レット・バトラーがすごく若く感じたりと、若い頃何度も繰り返し見た時とは違う感想に、自分でびっくりしました。

SNSを見るとThreadsなどに、似たような感想が書かれていて「良かった、感動した」という人がいる一方で、「何でこの映画が永遠の名作なんだ」という声も多々あり。

小説や映画のように言語がからみ、物語性のあるアートは評価や感想が時代と共に変わるということが、自分の感想がこんなに変わるというのも面白いところです。

なにせ戦前に作られた作品ですから、ハリウッドも今の感覚と違うのは当然の話。

また南北戦争の描き方にしても、1939年のこの時代からさらに70年前の出来事です。
私たちの今の時代に例えれば、先の大戦と同じ時間軸ですから、当然ズレも大きいはず。しかしながら、おぼろげに南北戦争を覚えてるジイさんバアさんもいた時代なので、まったくの作りモノかといえば、そうでもないでしょう。

今の価値基準で物語を推し量ることはできませんが、何はともあれ、こんな大作を作れたアメリカはすごかったということでしょうね。

最近知って、意外だったのはヴィヴィアン・リーがインドの西ベンガル出身で、実際にインド系のクオーターだったことです。当時は人種的な苦労もしたそうです。
夫だったローレンス・オリビエにパワハラを受けていたこともびっくり。

名優で名高いオリビエでしたが、実はヴィヴィアン・リーの才能に嫉妬していたそうです。親子兄弟、夫婦もそうだけど、家族内で張り合うとロクなことないよね。

本当はトランプ大統領就任の話と、昔のハリウッド大作の話を結びつけたかったのですが、無理があったのでまた次回にでも。

 

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