妻の自転車の鍵が壊れてしまい大騒ぎ!〜法改正で鍵は自転車屋さんでは壊せません。交番に持っていかないとダメですが、交番に工具があるとは限りません。

一昨日のこと。
絵画教室で子供に絵を教えていたところ、妻から「自転車の鍵が入らず、美容院には歩いて行きます」というメッセが入りました。

鍵が入らない?
何かの間違いじゃない?

でも夜道の赤坂を走らなくていいから安心かな?…と思いながらマンションに戻ると、駐輪場で妻がエンヤコラ奮闘してるのにびっくりしました。

美容院には行ってきた様子だけど、帰宅後も鍵をガチャガチャいじっているので「違う鍵じゃないの? なんで入らないの?」といぶかしげに言ったら、
「間違いなく同じ鍵! なんで入らないか、こっちが聞きたいくらいよ」とお怒りのご様子でした。義母にもまったく同じこと言われてみたいです(笑)。

それにしても、鍵が同じなのに入らなくなるなんてことがあるんですね。

鍵が入らなければ、ロックを切り落とそうということで、美容院から大型ペンチを借りてきたそうですが、太すぎて切り落とせなかったみたいです。
(なんで美容院が大型ペンチ持ってるか?ですが、以前に引越しの作業で買ったらしく、ほとんど使ってなかったそうです)。

修理を頼もうにも、自転車の購入先のお店は、昨年に再開発で青山から早稲田に引っ越してしまったので、それもできず。
仕方ないので、近所にある大手のショッピング施設に電話をかけてみたら、「鍵を壊す場合は、防犯登録の証明書さえ持ってきてくれたら大丈夫ですよ」とのこと。

安心して翌日の夕方、二人でそのショッピング施設に向かいました。自転車の後輪がロックされた状態なので 、一人が後輪部分を持って歩くというわけです。自転車というのは大変便利なものですが、動かないとただの鉄の塊です。

二人で持って歩いても本当に重たい。
前輪が動くからまだ良いのかな、トホホ。

たかだかメトロ一駅区間ですが、ロックされた自転車を歩いていくのは本当にキツいです。なるべく人通りや車の行き来が少ない道を歩きましたが、それでもけっこうな道のりです。

「車が来たよ!」
「電信柱にぶつかる!」
「前見て歩いて!」30分ほど、休みながら歩いたでしょうか。

ようやくショッピング施設に到着し、さあ一安心。
エレベーターで自転車を運んで、喜び勇んで7階の自転車屋さんに持っていきましたが、自転車さんでもなかなか鍵を開けることができません。

「それじゃ、鍵を壊してください」
そう妻が言ったところ、店員さんの口から意外な答えが返ってきました。

「鍵を付けかえるのはできますが、実は法改正があって(※)、うちで鍵を壊すのはできないんです。鍵を壊すなら、交番に持っていかないといけないんですよ。ただ、交番も鍵を壊せる工具を持っているかはわからないので…」

「ええええ〜! 昨日電話したら、こちらで鍵を壊せるとハッキリ言ってましたよ。そうでなかったら、こんな重たい思いして持って来ませんし」

「申し訳ございません。手違いはお詫びしますが、鍵を壊すことは、うちではどうにも…」

どうやら、昨日電話を受けた店員さん。
法律が変わったことを知らなかったのか?

文句を言ったところで状況が変わるわけではありませんが、これから交番に持っていくとなると、えらい難儀な話です。

今まで重たい思いをして来たのは何だったんだ!

そう思った時…妻が早々に赤坂警察署に電話をかけました。

警察署がの話では、目と鼻の場所にある赤坂見附駅交番に警察官が在中しているとのこと。ただ「交番に110番が入った時は、即座に不在になるので至急行ってください」と言われたので、ホントに大至急交番に向かいました。

しかしながら交番にあった工具は手のひらサイズのペンチのみ。
幸い、返却しようと美容院から借りていた大型ペンチが手元にあったので、交番に駐在していた警察官にお願いし、こちらで奮闘すること5分ほどでしょうか。

バチン!

妻では切れなかったロックが、その体格の良い警察官の手によって見事、切断されたのです。さすがおまわりさん、腕力が違いますね!

カラカラと回る後輪、これで自転車が元どおり動かせます!
やった、やった♪

おまわりさん、ありがとうございます!

「自転車屋さんに行って、鍵を付け替える?」
「チェーンがあるんだから、これ使えばいいんじゃない。鍵替えると、また防犯登録しないといけないし」

なんだか、大山鳴動して鼠一匹という騒ぎでしたが、無事すべてがおさまって良かった、良かった。
私の気持ちとしては、昨日自転車を使っていたら、何となくトラブルか事故があったように思えていたので、これで正解だったと思いました。

帰路に切断した大型ペンチを美容院に返しに行ったら、何と定休日でした。
妻が定休日を覚えていたら、このペンチを持って行かなかったので、鍵が解除されることがなかったでしょう。

おおげさかもしれませんが、人間、万事塞翁が馬というところでしょうか。
いやいや、疲れたけどなんか良かったわ〜(笑)。

※ところで、自転車屋さんで鍵を壊していけないという法改正。ほんとにあったかわからないようです。店のルールなのか、法改正なのか。どなたかご存知の方はご教示いただければ幸いです。

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