美術教育、世のためになるかもしれません

いかん、いかん。
ブログを2週間もサボってしまいました。久しぶりの更新です。

子供を教えるようになってから、その準備やあれこれやらで、更新できずにいました。

「子供に教わることは多い」とか、「背負った子に教えられる」という言葉がありますが確かにそうですね。ブログに書こうと思っても、あまりに思うことが多い上に、子供についてはセンシティブなこともあるので、ブログ更新もままならずにいました。

主な年齢が小学校低学年ということもありますが、技術的なことはほとんど教えてません。

世間の人に話しを聞くと、意外に絵にコンプレックスを持っている人は少なくありません。そんな人たちからは、「私は絵はヘタで」「美術はよくわからないもので」という言葉をよく聞きます。

たぶん図画工作とか美術の授業で点数がよくなかったり、先生にほめられなかったりしたんでしょうね。

その点、学校の授業ではないので気楽に教えられて、その分お子さんも伸び伸びさせられるのは良いことだと思います。

普通の生活をする上で、絵が描ける描けないは、そんなに大したことじゃない…絵描きのくせに私はそう思って生きてきましたが、子供を教えるうちに考えが変わってきました。

先日、絵の具の色を混ぜるのに使い捨てコップを使ったところ、子どもたちは絵を描くより、絵の具を混ぜるほうに夢中になったのです。

いやいや、水に薄めた絵の具を紙に描いても、コップの色と同じにならないだろう!

そう思ったのですが、黄色や赤の絵の具を水で薄めると、オレンジジュースやリンゴジュースみたいな色になって実にきれいです。

絵として形にはならないかもしれませんが、黄色と赤を混ぜるときれいなオレンジになる、とか絵の具の種類を混ぜすぎると色が濁るということを、感覚的に理解してもらうためには、またとない機会です。

「好きなお洋服を選ぶときに、色の混ぜ方を思い出すといいよ」と言ったところ、親御さんから聞いたところ、本当にそうしてるみたいでびっくりしました。

そういえば最近、その子たちの着てるお洋服の色と、絵の色が似てきたようです。

なにがきれいか、そうでないか。

そういった審美眼は、この世のあらゆることに共通しますから、それを理解する上で美術教育はまたとないものかもしれません。

まあ、子どもが勝手に学ぶだけで、私は見てるだけなんですけどね(笑)。

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