古代オリエント博物館「ヒンドゥーの神々の物語」展見てきました(其の二)〜ヒンドゥー教、実は一神教だった?

▲黒く激烈な女神カーリーです。

古代オリエント博物館「ヒンドゥーの神々の物語」展、激烈でしたね〜。本日も作品の画像をいくつかアップします。

教科書にも出ていることですが、俗に仏教、キリスト教、イスラム教というのが、世界三大宗教だとされていますが、もちろんヒンドゥー教はその中に含まれていません。

しかしながら、単純計算で2022年現在の人口が80億弱。
インド人口が14億で、その8割がヒンドゥー教ですから11億。
世界の人口の8人に一人がヒンドゥー教だという、大変な人数になるわけですね。
いや、周辺国にもヒンドゥーは多いから、もっと多くなるのかな。

▼小暮満寿雄展は11月30日(水)〜12月6日(火)、銀座一丁目ナカノギンザ・ギャラリーにて開催予定です!

もっともヒンドゥー教は、インド周辺のローカル信仰に過ぎませんから、三大宗教に入らないのも致し方ないこと(もっとも私個人は、この三大宗教というランキングに疑問を持っていますけど)。

そんなわけで、日本人にはあまり馴染みのない宗教だと思われてますが、それぞれの地方が持っている原始信仰という意味では日本の神道や、ギリシャ・ローマ神話、ゲルマン、ケルト神話などに近いと言えましょう。

見た目、多神教で特定の教祖がおらず、とくに決まった教義も経典もない。場合によると神様が乱暴狼藉をして、善悪の判断もしないというのが、これら宗教の特徴です。

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三大宗教は民族やローカルの教えから一歩脱却したことで、世界中に広まったわけですね。

ところが教科書には「多神教」と明記されているのに、実際は一神教というのがヒンドゥー教の驚くべき教えです。
それはイスラム教やキリスト教のような「神はひとつ」という、トップダウンの考え方ではなく、汎神教という宇宙全体を神とする考えですね。

ですから宇宙の化身である神様がいっぱい出てくるわけです。

続きはまた次回。

▼日本の会社がデザインしたマッチ箱のデザインです。けっこう輸出用に日本の会社がヒンドゥーの神々をデザインしていますが、大人しめだけど相当に変(笑)。

 

 

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