痛風の痛みも去り、山種美術館「浮世絵・江戸絵画名品選」を見に行きました〜浮世絵の持つ「3つのすごさ」を堪能です!

痛風は治るものではありませんが、痛みが去り日常生活に支障がなくなったため、昨日は友達のチケットで、山種美術館「浮世絵・江戸絵画名品選」を見に行きました。

山種美術館は恵比寿駅から歩きますので、痛風が少しでも残っていたら辛いところですが、もう大丈夫♪

▼先ずは、一駅先の目黒マーダルさんで腹ごしらえ。
絶品パロタとチキンカレーのバランスがたまりません!

中心に展示されていたのは、広重の東海道五十三次。
北斎の赤富士、「凱風快晴」は前期のみの展示だったので、見ることは出来ませんでしたが、さんざん見たからまあいいかな。

こちらは江戸東京博物館で撮影したものです。

実は私…浮世絵というのは最近まで、そんなに熱心なファンではありませんでした。
仕事がら、見ておきたい展覧会があれば、好きでなかったり、そんなに興味がなくても見るようにしていたのです。

それが最近になって、 浮世絵のすごさがわかるようになってきたとでも申しましょうか。

それは今更ですが、浮世絵というものが、3つの「すごい」あることがわかってきたのですね。

1、先ず「絵師」がすごい。

2、次に「彫り師」がすごい。

3、最後に「刷り師」がすごい。

こちら「東海道五十三次・庄野」は江戸東京博物館で撮影したものですが、山種でも公開されています。

浮世絵はこの3つのどれが欠けても、優れた作品にはなり得ません。

面白いことに、遊女の髪の描写などを表現する場合、絵師は細かく描くことをせず、彫り師の力量に任せるのです。その方が自由で細かい線を表現できるからなのですが、その連携プレーや如何に!

残念ながら、彫り師や刷り師の名前は、一部の人を除いては歴史には残らないのですが、彼らの技量なしに浮世絵の発展はなかったろうし、また印象派絵画なども別のものになっていたかもしれません。

展示の後半は琳派を中心にした江戸絵画。

俵屋宗達をはじめ、鈴木其一や酒井抱一、はてまた伊藤若冲など、江戸の一軍絵師たちの作品がズラリと並んでおりました。

中でも目を惹いたのが、浮世絵の創始者と言われる岩佐又兵衛の描いたモノクロの源氏絵です(下の画像、パンフの絵を参照くださいませ)。

岩佐又兵衛はご存知のように、あの信長に謀反を企てた荒木村重の子。
荒木一族は魔王・信長によって皆殺しにされますが、数え二歳の又兵衛は乳母に救い出され、石山本願寺に保護されます。

母方の岩佐姓を名乗っているというのは、そういうわけでしょうか。

武家の出身ということもあって、骨太な絵が多い又兵衛の作品の中で、源氏絵というのは面白い。信長が又兵衛を殺していたら、印象派も違ったものになっただろうと想像すると、これもまた一興ですね。

「浮世絵・江戸絵画名品選」は今月29日まで。

さすが山種美術館、ええもんお持ちでんなあ(ふろむニセ関西人)♪

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>