「勝負の3週間」「真剣勝負の3週間」
いい加減、国民はうんざりしていますね。
張本人の一人、東京都医師会の尾崎治夫会長に殺害予告があったとか。
脅迫は違法行為なので感心しませんが、気持ちはわからないでもありません。同じ気持ちの人は、特に都内の飲食店や観光業の方の中には大勢いるんでしょうね。
花風社さんが2021年に予定している新著では、凡医マンガを依頼されているのですが、どのあたりを使うか、とにかくコレクションに事欠かない昨今です。中でも、この人は凡医モデル不動の地位というところでしょうか(真顔)。
尾崎会長…誰かに似てるなと思っていたのですが、そうそう。
思い出しました。
手塚治虫先生、晩年の傑作「陽だまりの樹」に出てくる、幕府お抱えの漢方医です。
「陽だまりの樹」は幕末の時代、西洋医学が入って来た時の物語です。
この中で何としても蘭方医(西洋医学)を入れてなるかと、種痘事業を妨害する多紀誠斉という漢方医が出てきます。
さすが阪大医学部出身の手塚先生。
別に漢方を否定していたわけではないでしょうが、既得権益にしがみつく姿は、まさにまさに!
多紀誠斉は最後に、当時流行していたコレラに羅漢してしまいますが、頑として蘭方医を受けず。漢方以外を受け付けようとせず、死んでしまうのですが、さて尾崎医師はどうでしょうね(笑)。
国民、都民に「真剣勝負」を強いて、自分は8連休をとるような人間の言うことを、誰が聞くかというところですが、みなさまはどうお考えでしょう。
この祇園の写真を見ながら、漢方医・多紀誠斉の姿をあらためて重ねてみました。