ガンジーの非暴力

昨日のちゅん平さんのコメントに、こちらの日記で返事します(長くなるので)。
劣化ウラン弾の湾岸ベイビーね・・・。たしかに戦争は百害あって一利なしだと思います。武器商人ならいざ知らず、とりわけ私たち民間人にとって益などまるでない。
ただ、相手が攻めてきた場合のことを考えると、自分や家族を守るために抵抗せざるを得ないと思います。昔は、戦に負けた国民は奴隷にされても文句言えなかった。今はそういうことは、少なくなっているようですが、それでもボスニア紛争や湾岸戦争で、おそるべき虐殺が行われたことは周知の事実です。自分が戦争を仕掛けるつもりがなくても、いきなりミサイルを打ってくる相手に、平和の説法は通用しません。
反面、思い出されるのがガンジーの非暴力です。ガンジーは誰もがご存じのように、暴力にたよらずインドを独立に導いた人物ですが(私のもっとも尊敬する人物の一人ですが)それでも非暴力によって死んだ人間は少なくありません。
独立当時の60数年前、イギリス兵になぶり殺しに遭ったインド人は数知れず。だから、インド本国では非暴力によって家族が殺された人も多いため、ガンジーを良くいわない人も多い。ただ、ガンジーの素晴らしいところは、イギリスとの禍根を最小限に抑えた点にありましょう。今の中東紛争と比較すると雲泥の違いです。まあ、パキスタンとの間に禍根は残りましたが、これはガンジーの責任というのは酷でしょう。
とはいえ、ガンジーの非暴力はインドだからこそ、ガンジーだからこそできた世界的に稀な例だと思います。それにしても、ガンジーは戦わなかったわけではない。武器をとらなかっただけで、非暴力という形で戦い続けたわけですね。

ガンジーの非暴力” への2件のコメント

  1. ふむふむ。
    ガンジーをよく言わない人もいるとは。
    はー、勉強になります。
    確か、似たような意識で人種差別をなくそうとしたのがキング牧師ですよね。
    暗殺されちゃったけど。
    言葉を武器に変えた人はたくさんいるけど、実弾持った人には、どうしてもかなわないですね。

    インドの歴史って、あまり知らないので、また教えてください。

  2. Unknown

    ま、暗殺されたってことは、嫌う人がいたってことでしょう。ガンジーは同じヒンドゥー教徒に、イスラム教に譲歩しすぎると憎まれ、暗殺されました。近年で、イスラエルのラビン元首相が同じユダヤ人に暗殺されたのと同じような理由です。
    キング牧師は、まさしくガンジーの非暴力に影響を受けた人です。ほかにも、非暴力の継承者としてはダライラマ14世が有名ですね。

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