出雲と大和展を見たあと、少々余力があったので東洋館で開催されていた「人、神、自然」展に行ってきました。
こちらはカタール王族が集めた、世界各国の古代美術工芸品の展覧会ということですが、いや〜意外に掘り出し物でした。
プリミティブアートというのは、国や地域にかかわらず、神と交信するアンテナ機のような雰囲気があるのですが、この展示はまさしくそんな感じでした。
▼こちらはアナトリア半島、現在のトルコ西部で発掘された「スターゲイザー」と呼ばれる女性像です。
その名の通り、まさしく宇宙人というか、宇宙と交信しているというか…。
展覧会を見て感じたのが、こうした古代のプリミティブアートは、神との交信という意味でどれも共通点があるのですが、意外だったのはアラビア半島の美術でした。
現在のアラビア半島はイスラム化されていますが、それ以前古代のアラビア半島の美術を見るのはおそらく初めてじゃないかな。いや、見ていて気づかなかったかもしれませんが。
アイベックスでぐぐったら、アルプスに生息する生き物だそうですから、どこかから運ばれてきたのかもしれません。
上のリンクは「人、神、自然」展の公式サイトですが、ご興味ある方は第二章・神「巨石からこんにちは」の女性像をご覧ください。
この写真ではわかりにくいのですが、本物を見たらびっくりします。
アラバスターと呼ばれる方解石を彫ったレリーフなのですが、その量感といい迫力といい、いや〜イスラム以前のアラビアには、こういうものがあったのですね。
コレクション元がカタールの王族というのも面白いところです。