江戸400年の治水と台風19号の被害

本日は即位の礼なれど、朝から雨。
でも、即位の時は雨が止んで虹が出ましたね♪
エンペラーウエザーなんて言いますが、良かったと思います。

台風19号に遭われた地域で、これ以上大きな被害にならないよう願うばかりです。

今回、関東地方を襲った台風は思った以上の広範囲なようです。
個人的には埼玉県坂戸市や栃木県宇都宮市といった、ニュースではあまり聞かなかった所に住む知り合いが、水浸しになったという生々しい話を聞いて、驚くとともに心を痛めているところです。

私が住んでいるところは、都心の比較的高台の中腹なので、水浸しということはありませんでしたが、それでも地下の駐車場に水が溢れるなどのことがありました。

そもそも東京という土地……徳川家康が江戸に入った400年前は、利根川や渡良瀬川が東京湾に流れ込んでいる、どうしようもない湿地だったそうです。

それを利根川と渡良瀬川を合流させ、現在の銚子まで流れを変える巨大な土木工事をしたわけですね。
また、神田明神から駿河台にかけての土砂を崩して、東京湾今の溜池山王から銀座方面にかけて埋め立てるなど、江戸から東京にかけて400年間、たゆまず土木工事が続いてきたわけです。

それでも私が子供の時分など、実家がある赤坂の比較的低地では、大雨があるたびに玄関の下駄が浮いてくるなどの浸水は日常でした。

私は子供だったので「あ〜、下駄がプカプカ浮いてるよ〜♪」と喜んだものですが、母はイヤな顔をしていた記憶があります。

その後、神田川の貯水槽などの大規模工事があったためか、今では大きな浸水はなくなりました。

都心部はそんな意味で守られているわけですが、山の手線内を離れた場所では、二子玉川や武蔵小杉などは、まだ治水が完全に行き渡ってないわけですね。

自然破壊やら環境破壊などが叫ばれる昨今ですが、自然はそんな脆弱なものではありません。時に思わぬ方向で人間の生活を脅かす、 恐ろしいものです。

土木工事を礼賛するわけではありませんが、やはり一時の政策やファッションで、土木を志す若者も減ったと聞きます。

弘法大師の満濃池といった古くから、治水土木は人の営みを守り支える大切なもの。

ここは歴史を踏まえて、もう一度土木治水に予算が回ることを願ってやみません。

▼こちらはやよい軒の鯖の塩焼き定食。やよい軒は「おかわり自由は食べない人に不公平だ」という声で、おかわりをやめたそうです。
そんな意味のない平等が通らなくなる風潮がきますよう、合わせて願います。

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