米沢 アケビの茸詰め

上の写真は、米沢に招いていただいた和装店「よしざわ」の女将さんにもてなしていただいた、小茄子の浅漬けとアケビのキノコ詰め、菊の花とだだちゃ豆です。
アケビの皮に肉を詰めるというのは知っていましたが、キノコ(舞茸だった?)というのは初めてで、米沢の山の味がつまった驚きのお味でした。米沢で一番記憶に残ったお皿のひとつです。

こちらはアケビの実ではなく、皮の部分を使うという節約料理。

昔は貧しかった米沢には、ほかにもこんにゃくを干して戻した料理(名は忘れた)や、菊の花を「もってのほか」と名付けて食べる料理など、節約料理、保存料理がいっぱいあって、それが何とも印象的でした。
米沢牛は美味しいに決まってますが、それに付け合わせた節約料理が何ともメイン料理を引き立てるのですね。

バーニャカウダは今やイタリアンの定番なお洒落な一皿ですが、その昔は貧しい北イタリアの農夫が野菜の切れ端を使って、ソースをつけて食べたという究極の貧乏料理でした。

また、何でも干したものを戻して使う中華料理も水のわるい内陸で発達した料理。

高級料理のベースには、こうして節約したり保存に苦心したものから生まれたものが少なくありません。

家庭料理にはその土地の要素が凝縮されていると言われますが、米沢の人はこういうものを食べて育ったわけですね。旨いものがいっぱいあるわけです。

ご主人、女将さん、この度はお招きいただきありがとうございました♪

こちらは鯉のあらい。米沢の鯉に外れはありません。

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