科学とエビデンス

一昨日の講演後の晩はご褒美に、うなぎの野田岩・銀座店でお食事をご馳走になりました♪ 品の良いほのかな味のうなぎは、昨年名古屋でいただいたひつまぶしとは対照的。まあ、どちらもうなぎってえのは旨いもんですが♪

今朝方、NHKの食材番組「うまい!」にハモが取り上げられていましたが、ハモは水揚げしたあとすぐに食べずに、大きな生け簀に4日間入れて、絶食させて食べた方が旨いのだそうです。

4日生け簀に入れることで、水揚げされた時の内出血が治り、絶食することでエサのにおいがなくなるとかで、レポーターの食べる様子を見ても、その味はどうやら格段に違うようです。

ところで驚いたのは、進行役の天野ひろゆきさんが水産試験場の人に「科学的根拠はありますか?」と聞いていたことでした。

捌いた身の色も味も匂いもすべて違うのに、しかもご自身でハモの湯引きをカメラの前で食べて「旨い!」と喜んでいるのに。

専門家でもないのに、いりもしない科学的根拠なんか聞いて何か意味あるんだろうか??
たぶん、味が変わるという数字としての根拠とか、どこか公共機関のお墨付きはないかとか、そんなことなんでしょうけど。

世の人には、科学=エビデンス(証拠)だと思っている、それがなければ証明されたと言えないと思っている方もいるようですが、天野氏の質問はその良い例ですね(それとも何も考えずに口に出ただけなのか。それならなおさらですが)。

目の前で自分が食べて旨いと感じているのに、その上、どんなデータが素人に必要なのでしょうねえ。これが最近よくある思考停止につながっているような気もします。

料理は科学だとは最近よく言われることですが、最初にそれを私に教えてくれたのは、物理学書だったわが父でした。

ほかに父がよく言っていたことに、科学の証明というのは、先ず結論が最初に頭に浮かぶようでないといけない。

「たぶんこうだろう」ということが頭に浮かぶと、それに向けた証明をしていくそうですが、それはそれで紆余曲折があるそうですが・・・。

証明までが科学なら、証明前の事実もまた科学です。

こちらは白焼き。ワサビ醤油で食べます♪

昨日のあ@花さんのブログに、そんな話が書かれていますが、エビオス1錠、春ウコン少々を1度や2度飲んで死ぬ人はおりません。

ブログに書かれているギョーカイの人というのは、個人的に面識がないので、善し悪しに関しては語りませんが、効かなきゃ止めればいいだけの話なのに、もったいない話です。

何でも自己診断はいけませんが、自分に合うか合わないかは、本人でないとわかりません。何事もバランスではないかと思う次第。

ちなみに私は以前、お酒を飲む前に飲んでいたウコンを止めました。
最近は二日酔いするほど飲まないのと、酒量が減った分(当社比) マシな酒を飲むようになったので、二日酔い防止の意味がなくなったからです。

ある日、ウコンを飲まない日があって、そちらの方が翌日の体調が良かったこともあるでしょう。

まあ、いらなくなったら飲まなきゃ良いだけの話です。

最近、毎日食べているのがゴーヤチャンプルで、本来は食べにくい食材ですが、食べると調子が良いし、調子が良ければ美味しくも感じるというわけで。

これからモロヘイヤやつるむらさきのような夏野菜が出てくる季節。苦くてくせのある野菜が美味しく感じるというのも、体が求めているからかもしれませんね。

科学とエビデンス” への2件のコメント

  1. >目の前で自分が食べて旨いと感じているのに、その上、どんなデータが素人に必要なのでしょうねえ。これが最近よくある思考停止につながっているような気もします。

    御意ですね。
    99人が不味いと言おうが、テメーが美味けりゃいいんじゃネ、ですかね。
    圧倒的少数意見は、発言するには勇気要るけど。

  2. お頭さん、おはようございます!

    まさにそうですが、アセナ行ってませんね。
    時間がなかなか取れないのですが、そろそろ行きたいと思っております。

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