鳴戸親方、さぞ無念だったでしょう


鳴戸親方逝去、びっくりです。

稀勢の里、若の里、高安、隆の山といった関取衆を抱える鳴戸部屋。
ファンになったきっかけは、たまたまあ@花さんのご招待で、
鳴戸部屋のパーティーにもぐり込んだことでした。

まだ幕下だった高安が、鳴戸親方の挨拶する一語一句を、
目を皿のようにしながら頷いて聞いてたのを見て、これは良い力士だなと思ったのも、
鳴戸部屋のパーティーでした。

桃太郎のキジのように稀勢の里の付人をしていた隆の山を
「もう10年も故郷のチェコに帰っていない。
 だがもう少しで関取に手が届くところまで来ている」と、親方は話していました。

あれから2年近く・・・
高安は幕内に上がり、隆の山も番付が下ったとはいえ、今場所は再入幕に挑戦。
稀勢の里は大関に手が届くところまでやってきました。

鳴戸親方、さぞ無念だったでしょう。

いや、パーティーでは間近に親方の巨体を見て驚いたものですが、
正直、糖尿に苦しんだ人でもあるし、心配ではありました。

パーティーで出た親方チョイスのメニューを見ても、
最初から最後までメインディッシュの連続で、
大食漢の私たちが、そのあと1日、食事ができないほど腹いっぱいになった料理!

そして、あの時の甕出しの紹興酒の美味だったこと!
生まれてこのかた、あれだけ旨い紹興酒は後にも先にも飲んだことがありません。
弟子には厳しくとも、お客さんには最高のもてなしをしようという、
今考えると、鳴戸親方の心意気が随所にあったパーティーでした。

弟子の教育の厳しさは角界一。
八百長騒ぎがあった時も、鳴戸部屋だけは、それはないだろうと言われたもの。
出稽古をしないのも、慣れ合いをさせないための配慮だったと言われています。

勝利インタビューでも、部屋の力士がニコリともしないのは、
力士はかくあるべしという、親方の教育の賜物です。

みだりに表情を出すなという親方の教えですが、
画像の稀勢の里の写真は涙をそそります。

ツイッターでは親方は残念だけど、それより稀勢の里が心配という声も多々ありますが、
鳴戸親方にしてみれば、ファンがそう思うことこそ本望だろうと思います。

あまり冥福を祈るのは好きじゃないのですが、
今回は鳴戸親方のご冥福を心よりお祈りいたします。

稀勢の里!
親方のためにも、どうか横綱になってくれ!

鳴戸親方、さぞ無念だったでしょう” への2件のコメント

  1. 泣いた赤鬼
    稀勢の里が泣いたのを見て
    厳しい親方は天国で叱っていらっしゃるかもしれません。

    でも泣いてもかわいいね

    名力士にして名伯楽。

    鳴戸親方、おつかれさまでした。

    そして、ありがとうございます。

  2. あの紹興酒。
    あ@花さん、おはようございます!

    まれ猫さんが言うように、稀勢の里は相撲の神さまに愛されたアマデウスですから、
    きせには頂点に上がらないといけない義務があります。

    この1枚以外にも、きせが泣いた写真があるけど、
    そちらは北の湖親方そっくり。

    何かを感じさせる1枚でした。

    それにしてもあの紹興酒。
    もう一度飲んでみたいです。

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