ぶつけた方が常にわるいのか?


先日、書いたことを蒸し返します。
その前に以下の記事をお読みいただければ・・・。

「逃げなかったバカなやついる」 東日本大震災の津波避難で平野担当相 

暴行の春日野親方、処分なしに“待った”相次ぐ

これら一連の話というのは、車が歩行者にぶつかったら、
どんな理由があっても車に責任がある、というのを思い出します。

さて、そこで前回までのあらすじ。

柔道の会、火曜会は高齢化がすすみながらも、30代の強者・綾小路くんが時々稽古に来る。
ただ、彼は強い上に力のおさえがきかないので、自分の意図とは別に
還暦前後のメンバーにケガをさせてしまう。

先ずは前回と同じ文章を掲載しますが・・・

綾小路さん
昨日の乱取りを見る限りでは、問題がなかったと思いますが、どういう理由があっても、
高齢の白帯に、黒帯がケガさせてはいけません。

人にケガさせる人は、自分もケガが多いもの。
大老も参段ですが、最近まで、膝の治療に専念していました
申しわけありませんが、留意していただければ幸いです。

前回は掲載しませんでしたが、
それに対して来た綾小路さんの返事は、実はおおよそ以下のようなものでした。

皆様
もう怪我をしたりさせたり、ということには懲りましたので、
私の勝手で申し訳ありませんが、火曜会を辞めさせて頂きます。
今までありがとうございました。

コメント欄にも書いたように、あの時私が注意したことで、
間違ったことは言ってなかったはずですが、
あの場で辞めると言われては、言い過ぎましたというほかはありません。

でも、間違ったことをいってないのに謝るのって、気分の良いものじゃないですな。

私だけでなく、ケガをさせられたAさんも丸くおさめようとしましたが・・・

綾小路様
 
何をおしゃってるのですか?
怪我をしたのは小生の鍛錬が至らなかっただけですよ。
年は関係ありません。体が硬いのは長年運動を怠っていた性ですので、心を入れ替えて頑張りますよ。
貴兄との乱取稽古は迫力があり、楽しいですので、今後もご指導お願い致します。
還暦までには一度技を磨いて一本取らせて戴きたいです(笑)。
 
柔道に怪我は付き物でしょうし、別に危険な技を掛けられたわけではありませんし、
単に小生が1年近くも火曜会で教えてもらっているのに上手にならないという不甲斐なさの性です。
大した怪我ではないですので、お気になさらず、試合に向けて、前進してください。

来週までに直しますので、又、稽古をつけてください。

いやあ、自分がケガをしたのに、なかなか立派ですね。
(仲の良い人なんで「白帯のくせに、自分のせいだなんて思い上がるな」なんて書こうと思いましたが、
 メーリングリスト荒れるのでやめました)。

それにしても、引っ込みがつかなくなってしまったんでしょうね。
あれから綾小路さんからは連絡はありません。

年長者が2人、間違ったことを言ってないのに(しかも片方はケガまでして)謝ってるのですから、
少しくらい顔を立ててほしいとも思うのですが・・まあ、しゃーないわな。

互いにゴメンなさいして顔を出してくれるようなら、反対に大したものですがね~。

写真はヤマガタ・サンダンデロに飾る。空白部分の絵。
けっこうピッタリはまりました。
来月には取付けたいものです。

ぶつけた方が常にわるいのか?” への8件のコメント

  1. Unknown
    なかなか考えさせられる記事ですね。

    ただどんな時も、辞め方は大切だと思います。

    お互いに気持ちよく、しこりをお互いにのこさず、奇麗に別れる、辞めるってとっても大切なことだなって思いました。

    ・・・あ、すいません、この具体的な事例とニュアンスが違っていたら謝ります。

    色んな視点から考えさせてくれる記事でしたが、
    僕個人的には、
    人間同士、「出会いと別れの瞬間をもっと慎重に大切にしたい」って感じました。

  2. 傍若無人
    傍らに人無きが若(ごと)し、
    というのは、恐らく、古今東西、老若男女を通じて、
    最も忌み嫌われる行為のひとつかと心得ます。
    (東洋だけかな?)
    なので、公衆の面前で化粧するジョシは、気持ちワりぃ。
    大衆の中でコミュニケーション絶無、
    な環境はニンゲンには耐え難いのですから。
    特に群れる我々日本人には?
    然し、現実はそういう世間に成ってしまっている、のでは。
    少なくとも、少し前の世の中よりは。
    グローバリゼーション?
    個人主義?

    悪口ですかなあ、
    100万円の車をぶつけられて、
    先方が悪くて、
    先方は、わりーな、と一言だけ言って、
    ポーン、と200万円渡して去って行く。
    被害者はそれで納得できるのかなあ?
    喜んだりして???

    アメリカでは、多分、それでいい。
    でも、日本だと...???
    アメリカでは、なかなか、アイアム総理ー、は言わないが、
    日本人は、先ず、それを聴かないと気が済まない。
    日本人は黒潮の湯気の中で暮らしているので、
    ウエット過ぎなのでしょうか???

    はい、支離滅裂なママ...。

  3. 若い人の悪い癖かも・・・
    先日、似たような話を大学4年の卒業生に聞かされました。

    それはアルバイト先で、失敗した時のこと。
    尊敬する人から、注意され、
    「自分が嫌になり、もう顔をあわせられない。自分はダメな人間!」と思ったそうです。

    すると、「注意されたことを直せばよいだけだろ。なぜ、それで、「もう、来ない」ってことになるのだ」と叱られたそうです。

    私に「麻奈先生はどう思う?」と聞かれたので、私も同感だと答えました。

    注意してくれる人がいるのは幸せなことです。
    感謝こそすれ、受け入れ拒否は大人としていただけません。

    失敗するたびに、そこから姿を消していたら、成長できません。

    自分が反省して、直すことが、注意してくださった相手に対する恩返しだと私は思うと、教えました。

    この話は、それととてもよく似ています。近々、私のブログにも、書かせていただくかもしれません。

  4. 一期一会
    わらべさん、おはようございます!

    >あ、すいません、この具体的な事例とニュアンスが違っていたら謝ります。

    いえいえ、おっしゃる意味はわかりますので、ご心配なきよう。

    この記事の場合は、お世辞にも良いわかれ方とはいえませんでしたが、
    それは去る者追わず、来るもの拒まずという集まりにおいては、
    入退場がはっきりしていないからでしょうね。

    それを自分から「辞める」と宣言してしまうのは、如何なものかということでしょう。

    人生において、入退場のけじめがハッキリしてるものというのは、そう多くありません。
    多くないだけに、わらべさんがおっしゃるように、
    その価値は大切なもの。

    >人間同士、「出会いと別れの瞬間をもっと慎重に大切にしたい」って感じました。

    おお、そうだ。
    わらべさんとも直接は、まだお会いしてませんね!
    でも出会いはすでにはじまってます。

    また、お会いするのが楽しみになりました。

    一期一会とはよくぞ言ったものだと思います。

  5. ブシドーです
    お頭さん、おはようございます!

    >ポーン、と200万円渡して去って行く。

    純利が100万か。
    100円なら腹が立つけど、それならなら良いかな?

    でも、この記事の場合は金銭が1円も絡まない話なので、
    ちょっと違うケースでしょうね。
    お金に換算できる話は、ある意味シンプルです。

    >(東洋だけかな?)

    ニュアンスの違いはあれど、万国共通でしょうね。
    ゴッドファーザーPART2で、アル・パチーノ演じる弟のマイケルが、
    兄のジョン・カザールに「世話をした」と言って、
    「世話をした? 俺は兄だぞ!」と激怒される場面があります。

    西洋では兄弟も上司部下でもファーストネームで呼ぶ、
    上下関係がないと思っていた若いわたくしは、
    このセリフにびっくりしたことがありますが、考えてみれば当たり前の話です。
    (社会主義システムでは、上司も部下も「同士」と呼び合いますが、
     上下関係の縛りは、より厳しいみたいですしね~)。

    >アメリカでは、なかなか、アイアム総理ー、は言わないが、

    向こうの人は誤りませんね~。
    謝ると非を認めることになるからでしょうけど、
    最近は外国の方が変わってきたように思えます。

    ギリシャのストなんて、どうみても盗人猛々しいですからね。

    やはりキホン日本人は武士道だと、私は思います。

  6. 木下式に
    麻奈さん、おはようございます!

    このケース、特に男性はプライドがジャマしていけませんね。
    大学4年だと20代前半でしょうから、まだ修正が効きますが、
    30代半ばでエリートコースを歩んできた人だと、なかなか難しいですな。

    武道は、そういうつまらないプライドを排除するためには最適のコンテンツなんですが、
    (負けることが必ずあるので)
    それだけに負けずぎらいの人も多いので、やはりこの手のケースは起こりえますね~。

    ブログの記事、麻奈先生に使っていただけるなんて光栄です。
    どうぞお使いください。
    木下式のお役に立てるなら嬉しいです。

  7. 一人じゃない
    >やはりキホン日本人は武士道だと、私は思います。

    これを支える大和撫子をお忘れなきよう???
    (自身に言い聞かせる!)

    アメリカとヨーロッパは気質が違います。
    人工国と自然発生国の差でしょうか???
    水は血よりも薄い。

    義理と人情が濃い、DNAに組み込まれているかの様な、
    日本社会はシンプルライフではないですね。

    ギリシャは、援助金で、メイドインアメリカじゃなく、
    フランス製の戦車とかを買う、買わされる、
    とか噂されてますね。
    外交なんてそんなもんですね。
    ちゃんと収支が有る。
    ただより安いかも知れませんが...。

  8. 同盟
    お頭さん、おはようございます!

    >これを支える大和撫子をお忘れなきよう???

    なでしこというと、今は強いイメージですがね(笑)。

    >アメリカとヨーロッパは気質が違います。

    でも、お頭さんもそうでしょうけど、日本人に合うのはアメリカの方だと思います。
    これは戦後の影響だけじゃなく、労働に対する意識などが似てるのだと思います。

    文化的に影響があるのは彼の大国のはずですが、
    やはりケビン・メア氏の言うように同盟を組めるのは米国しかないと思います。

    あ、話が違う方に行っちゃいましたが。

    >ギリシャは、フランス製の戦車とかを買う、

    借金大国が論外ですな。
    あのデモを見て、かつてギリシャ文明を生みだした国が、
    何と言う民度の低さだと呆れかえりました。

    ただ、武道家がこれでは、わが国も笑えませんが。

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