ビン・ラディン殺害に思うこと


この時期にウサマ・ビン・ラディン殺害。
そのニュースを聞き、ホワイトハウスの前で狂喜するアメリカ国民・・。

うーん。何だか素直に見られないぞ、このニュース。
もともとビン・ラディンは、アフガンをめぐって反ソの旗手として米国が育てた人間です。
ビン・ラディンが自分たちが育てたフランケンシュタインだってことを
知らないで喜んでいるアメリカ人、けっこう多いんじゃないかな。

民度が高いとは言えないなあ、なんて感じてしまいました。

パナマでノリエガ将軍を捕縛した時もそうだし、
イラクでフセインを捕らえた時もそうだけど、
今回もビン・ラディンを殺害したのはパキスタンで、アメリカ国外・・・
どれも反米感情の高い国でした。

お隣の大国でさえ、外国で自国の軍隊を進攻させる横暴はしないでしょう。
外国の軍隊が、自国の領土で好き勝手されるなんて、
ある意味、その国が占領されたのと変わりません。

ビン・ラディンに同情する気はさらさらありませんが、
自国で彼が米軍に殺害されたニュースを聞いた、パキスタン人の気持ちや如何に・・・。
プライドの高い国民性があるだけに、屈辱的だと思います。

だからといって、居所を発見した以上は行動を起こさないことには仕方ない。

せめて殺害ではなく、生け捕りにした方が良かったと思いますが、
(ホントに死んだかどうかもわからんし)
万が一逃げられたりしたら大変なので、
一番手っ取り早い方法を取ったのでしょうね。

それにしても、あの9.11から早や10年。
あの旅客機が突っ込む映像を見た時には、世界が終わるような衝撃を覚えましたが、
今回の震災を前に、まだあの時代は平和だったかな、なんて思うこの頃です。

写真はビン・ラディンをモチーフにした、ナポリのクリスマス人形プレセピオ。
ちょうど10年ほど前に撮ったものです。

ビン・ラディン殺害に思うこと” への2件のコメント

  1. BBC
    その時もBBCで生映像を見たんですが凄かったですよ。ずっと中継してました。日本は報道を制限されているんでしょうけどね。
    何が凄いって、それが、BBCでウィリアム王子の結婚式をレポートしてた女性が、もうパキスタンから生中継ですよ。ホント凄いな~と思って。タフですね。
    殺すしかなかったんでしょうね。この後釈放を求めて事件が起こるかもしれないし・・。

  2. 寒い国からやってきたレポーター
    naotさん、おはようございます!

    ををを!
    そーいうレポーター、日本にもいますね。

    名前は出てきませんが、
    イラクやパキスタン、ミャンマーといったところを専門にレポートする人。
    今年のはじめ、NZのクライストチャーチでも見かけましたが、
    なぜか東北の被災地には顔を出しておりません。

    やっぱり海外専門なのかも。

    ところで、そろそろご帰国かな。
    寒い国々は如何でしたでしょうか?

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