日は表参道のBeaconでランチ。
米国人顧客の依頼で、彼女が見つけてきたまな板に弥勒菩薩を描くことになりました。
米国人顧客の依頼で、彼女が見つけてきたまな板に弥勒菩薩を描くことになりました。
このクライアントさん、昨年のマリナ・リナルディの展示会でお会いした方ですが、その時に展示されていた「まな板弥勒」がお気に召したようです。
それをそのまま購入というのではなく、ご自分で見つけてきたまな板に描いてくれと依頼するのは、なかなか手強い顧客と言って良いでしょう。
上の写真がそのまな板。
たしかに私の「まな板弥勒」によく似たテクスチャーです。
違うのは、弥勒の光背はたまたま鍋を置いて焦げた跡なのに対して、持って来られたまな板はそうでないこと。
包丁の跡がかなり激しく刻まれていて、線を引く際にやや難しくなることなどです。
故宮博物院にある肉と白菜は、自然のテクスチャーを生かしたようで、実はけっこう手を加えてそのように見せているのですが、この真っ新なまな板も同様、かなり手を加える必要がありそうです。
ちなみにこの弥勒菩薩の原型は広隆寺をモデルにしていますが、原画自体は拙著「中学生にもわかる仏教」をベースにしています。
でも見てわかるように完全に同じではありません。
顧客は前の「まな板弥勒」以上のものを求めてますから、それに応えんとね。
しばらくは板とのにらめっこになりそうです。
>しばらくは板とのにらめっこになりそうです。
板痛しいなあ。
(脱兎の如く去る)
お頭さん、あっち行きなさい。