インドのアチャールくん 血の女神
chapter04 好評配信中!
バベルの塔、制作順調です。
クライアントにお見せした当初は、拙作「大仏建立」 をモデルにしたのですが、だいぶ違う絵になってきました。スタイルが違うというのは、わるいことではないので、良い方向に向かってきたように思えます。
最近、わたしのブログのアクセス数を見て驚いたのは、意外にアートの記事のアクセスが多いということです。
自分で「意外」というのも何ですが、拙ブログのアート記事にコメントがつくことは滅多にないため、みなさん興味がないかと思っていたのですね。
そうでもなかったというのは、これは嬉しい意外でした。
自分で「アートの記事が少ないアートブログ」なんて言っていたのですが、これは考え直さないといけないかなと思う次第です。
興味を持ってお読みいただいてるみなさま、ありがとうございます。
というわけで、今回は本当の手前味噌。
わたしが描いてる絵の技法を少しご紹介いたします。
その前にこちら。
拙著「堪能ルーヴル」からテンペラと祭壇画の技法について。
テンペラって、よく聞くけどいったい何?
年配の方はあの帝銀事件の平沢被告が描いていた技法として知ってる方もいるでしょうが、実際のところを知る人は少ないと思います。
ざっくり言えば、マヨネーズ状の乳化剤を作り、それに顔料を混ぜて描く技法です。
色材というのは、絵の具によっての違いは若干ありますが、基本的なマテリアルはほぼ一緒です。どんなメジューム(媒体)で溶くかで絵の性質が変わります。
亜麻仁油などの油で溶くのが「油絵」
アラビアガムなどで溶くのが「水彩」
蝋などに混ぜるのが「クレヨン」
マヨネーズ状のメジュームに溶くのが「テンペラ」です。
写真右、グラスに入ってる黄色い物体がテンペラのメデュームです。卵黄に亜麻仁油を少しづつ混ぜて攪拌し、最後に松やに素材のダンマル樹脂を混ぜて堅牢な媒体を作ります。
テンペラの技法は融通無碍で、水と油を混ぜた乳化剤ならなんでもテンペラと呼びます。
卵白を使うものもありますし、ラスコー壁画のように、尿を使って植物性の染料を溶いてるものもあります(それを聞くと、ちょっときたないニョウ・・・なんて、ウフッ♪)
テンペラの特徴はその発色で、油絵にない透明感のある色彩が得られます。特にわたしの場合がブルーにテンペラの青は欠かせません。
混合技法というのは、テンペラが乾いた上から油彩を重ねる技法です。
通常、水彩の上に油彩はのせられますが、逆はできないのに対して、テンペラの場合、松やに樹脂を使った場合、油彩の上からテンペラをのせられるのがメリットです。
自分の場合、まわりで思うほど細かい絵でなく、実はけっこうざっくり描いてますので、こういう好い加減に描ける素材は助かります。
6月は別に依頼された絵もUPします。50号から80号という大作のリクエストなので、そちらもお楽しみに!
↓ こちらは近所のアジア会館のシュリンプカレー。なかなか旨しです♪
近所にある矢沢永吉の店にきた人の会話。
「エーちゃんの店、 アジア大使館の近くだってーけど、どこよ」