今日もアートの話をしよう


アートの話をしたらアクセスが少なくなると思ってましたが、驚いたことに(?)ほとんど同じ。
そこでというわけではありませんが、マネの話題に続いて今日もアートのお話をば。

昨日、たまたまNHK-FMでエルガーのオラトリオ「ゲロンティウスの夢」をはじめて聴きました。
サイモン・ラトル指揮のウィーンフィル、合唱&独唱付きで90分以上にわたる大作。
エルガーといえばあの「威風堂々」で有名な英国の作曲家ですが、
こんな神秘主義的な作品を書いていたんですね。

19世紀から20世紀にわたる世紀末芸術には、
東洋文化の影響を受けたものと、西欧文化の粋を集めた作品があると思いますが、
これは完全に後者の部類でしょうか。

マーラーは第八(一千人の交響曲)で、ゲーテの「ファウスト」を使っていましたが、
何か同じ匂いというか、テイストを感じました。

ファウストというのは(特に第2部は)エジプトからローマに遡る
西洋文明のもつエッセンスが集結した作品ですが、
そこにはキリスト教以前の土着的な要素も多いのが面白い。
(余談ですが、”プリズン・ブレイク”のシーズン3以降に出てくる、
 女性テロリスト、グレッチェンはファウストの恋人の名前です)。

一方で、東洋的な要素を入れた世紀末音楽といえば、マーラーの「大地の歌」。
(李白や孟浩然の詩を、ドイツ語で意訳したものをテキストに使っている)。
プッチーニの「蝶々夫人」や「トゥーランドット」などが有名です。

面白いことにマーラーの「大地の歌」の6楽章と、
プッチーニの「蝶々夫人」では、ところどころに両者、まったく同じフレーズが登場します。
文字では書けないので、どこがどうって言えないのですが、
調べてみると、両者のスコアが出されたのは、ほぼ同年くらいの同時期。
わずかにマーラーのスコアの方が後から出版しています。

鵺(ぬえ)のように、さまざまなスタイルが交錯するマーラーの音楽ですから、
たぶんマーラーの方がプッチーニのフレーズをいただいたのでしょう。
(今のように著作権が言われなかった時代だしね)。
この辺り・・・どなたか詳しい方がいたら、教えていただけませんかね~。

さて、先日このブログでも紹介したように、
明日7月17日(土)午後7時20分より
ラジオ放送 NHK-FM “名曲リサイタル”にて泊真美子ピアノリサイタルを放送します。

演目は・・・

ショパン:ポロネーズ 変イ長調 作品53「英雄」
ショパン:舟歌 嬰ヘ長調 作品60
リスト:バラード第二番 ロ短調
シューマン=リスト:歌曲集「ミルテの花」作品25より「君に捧ぐ」

の計4曲です。
一度は聴く価値のある力のある演奏です。
ご興味のある方はぜひ、お聴きくださいませ。

写真は、ちょっと前の拙作「大家族」。
タイトルはマグリットの作品からとったものですが、まったく違う絵になっています。
明るい場所の大好きな”ものもけ”が玉入れをする図であります。

今日もアートの話をしよう” への2件のコメント

  1. さすがNHKって感じでした
    ショパンとリストは大好きなので、聞きましたよ。情報ありがとうございます。ピアノの次はフルートに変わりましたよ。もうちょっとメジャーな曲を一曲入れれば、さらに良かったと思います。

    子供の頃、NHK FMでon airされているピアノ曲を良く録音していた事を思い出しました。特に早朝はバロック。バッハのチェンバロですね。

    トッカータとフーガは、嘉門達夫のアレで、♪たらり~、鼻から牛乳になっちゃいましたけど。。。

  2. フルートのアンサンブルは
    naotさん、おはようございます!

    naotさんはクラシックお好きのようですね。
    あの日の放送は、泊さんのピアノソロと、別の人のフルートアンサンブルでした。
    言うの忘れて失礼しました。
    フルートの楽曲レパートリーって、あまりメジャーじゃないようで、知ってる曲は私も少なかったですね。

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