発達障害は治りますか?


昨日は東麻布の花風社さんに、イラストとマンガを担当した新刊本
「発達障害は治りますか?」(神田橋條治etc。・著)を受け取りに行きました。

こちらの本、神田橋先生の講演会では用意した本がすべて完売するなど、
市場では品薄状態のため私の分はとりあえず1冊。
残りは後日ということですが、どうやら大変な反響なようですね。

マンガを起こす関係で、ゲラの段階で原稿はすでに読んでおりましたが、
本の形でお目にかかるのは昨日がはじめて。
パラパラめくってみたけれど、いや~、何ともいえず良い感じです。
当然ながら、ゲラ段階と製本された書籍とでは、
手に取って読む感触がまったく違うのですが、今回の本は特に違う!
すでに初めの方を読みはじめましたが、何か不思議な力を感じます。

内容に関しては、実物を読んでいただくとして、
私がこの本のマンガとイラストを描く際に考えたこと、思ったことを申しあげましょう。

最初に私が取り組んだのは、
神田橋先生が患者さんたちを相手に実際に治療をするDVDを見ることでした。
全部で11時間以上あるため、必要な部分以外は見なくても良いということでしたが、
一部見ただけでは、全体は把握できないと思い、すべて見ることにしました。

映像は据え付けっ放し。
見せるための工夫は何らなされてない記録映像でしたが、
それは門外漢の私が見ても興味深く面白いものでした。

その中でも特に、藤家寛子さんの治療場面には興味をそそられました。
(同著の中ではマンガに置き換えています)。

藤家さんはアスペルガーの障害を持つ若い作家で、私は花風社さんを通じて、
彼女とお会いし、何度か彼女の著書のイラストやマンガを描きました。
”ちゅん平”という眼鏡をかけたスズメのキャラです。
フラッシュバックなどが起こると、泡をふいて倒れたり、
はてまたちゅんちゅん泣きながら、羽をパタパタさせて飛んでいくキャラクターで、
みなさまの中にはご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

ところが、映像に映っていたちゅん平は、私の知っているちゅん平とは別人でした。
私の知るちゅんちゅんは、食事も満足に通らないちゅん平。
青白く痩せ、1~2時間ほどの会話にも疲労を覚え、
あげく机の下で冬眠に入ってしまうような人だったのが、
何とスリムで健康的な八頭身美人に変わっているではありませんか。
(誤解がないように言うと、この人はモトから背が高くスタイルが良い)。

何よりもいちばん違ったのが目でした。
最初に会った時には、やや焦点の定まらない目をしていたのが、
真っすぐと見るべき方向を向いて見ている。

うーん。
ちゅん平は一度、モデルチェンジしてるけど、
今回ばかりはスズメ姿のキャラに無理があるなあ。
で、花風社社長の指示もあって、ちゅん平は人間の姿で再登場と相成ったわけでございます。

そのDVDの中身がどうだったのか?
どうぞ、みなさま。それは本の中でお目にかかっていただければ幸いです。

今、私は再度、この本を読み返しはじめましたが、どうやらホントに凄い本みたいだぞ。
読み終わったら、障害者関連の仕事に従事する、わが山の神にも読んでもらわないとね~。

発達障害は治りますか?” への4件のコメント

  1. 感謝・・・
    凄い本ですね。たびたび開いてます。今は付箋まみれ。 
    同じ医療者として先生方が患者さんや家族に向き合う姿勢もとても尊敬できます。

    あの時、これ聞いてたら子供も私もこんなに長い間苦しまなくてよかったのにとか、お薬についても感覚統合についてもちゅん平さんの経験についても全部全部 ぐ~っと引き込まれていきます。

    けど結構ハードだったこの数年がもし無かったら、勉強もしなかっただろうし、この本が理解できるようにになれなかったと思います。
    思考したり学んだことの中の色んなキーワードがリンクしてて、この本に出会えたのももしかしたら必然だったかも・・・少し頑張った私へのご褒美だ、などと勝手に思ったりしてるのです。
    やっぱり私めでたいです(笑)

    この本出版してくださって本当に感謝です。

  2. 歯磨きさん
    いっちゃん、おはようございます!

    付箋まみれになるほど読み込んでらっしゃるのですね。ありがとうございます。
    岩永先生は何度も似顔絵を描きましたが、マンガ原稿アップ後にはじめてお会いいたしました。柳のようにたおやかな方ですが、雪にも風にも折れない芯の強さがある方だと感じました。

    私の妻は障害者を対象にした歯科施設で衛生士をしています。障害者と一口に言っても、比較的軽度の患者さんもいれば、言葉が操れない患者さんもいます。
    そういった患者さんの口を開けさせて歯磨きをするわけですが、もっとも大切な仕事のひとつが、患者さん本人が自分で歯磨きをできるようにさせることです。だから障害者も進歩できることを自然に知っているようですよ。

  3. 親近感
    何が親近感か、岩永先生が下戸でらっしゃること。テカテカ様方に囲まれた岩永先生の絵は(((笑)))でした。下戸バンザーイ

    ところで奥様は口腔ケアの専門家、歯科衛生士さんなんですね。患者さん達にいかに理解して貰い、治療やケアに協力して貰うか、日々の経験を積んでらっしゃるのだと思います。なので 発達していく姿もよく分かっておられるのでしょうね。

  4. 武市半平太も
    いっちゃん、おはようございます!

    いや~、岩永先生はホントに下戸なんですよね。実際にお会いした時、ビール半分でお顔が真っ赤になっていたのがほほ笑ましかったです。

    九州男児の下戸は珍しいようで、けっこう多いと思いますよ。武市半平太も土佐っぽなのに酒が飲めず、龍馬伝ではいつもお茶ばかり飲んでいますしね。

    家内が担当する患者さんの中には自閉症の子も多いようです。小さい頃から診ていて、中には150kgくらいまで大きくなる子もいるみたいで、その子たちに歯磨きを気長に教えていくみたいです。当然ながら、教えるとみんな覚えてくれるそうで、その発達する姿が嬉しいと言っています。

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