必殺仕分け人~天下り、是か非か?


昨日は火曜会。柔道の稽古あとに恒例の一杯です。

で、その時に事業仕分けの話題になったのですが、
30年来のつきあいになる親友が、天下りについて興味深いことを言ってました。
今日はそれについて、彼の意見をアップします。
知ってる方にとっては先刻ご承知かもしれませんが、ご興味ある方はおつきあいのほどを。

競輪事業のお金の流れを見ると、私などは単純に廃止で良いと思うし、
天下りはすべて廃止にすれば良いと思ったのですが、彼の意見を聞いてやや考えが変わりました。

世界的に見ても日本の省庁の次官は50代と若い。
60代70代がわるいわけではありませんが、次官の激務に耐え、
グイグイ省庁を引っ張っていくには、やはりそのくらいの年齢が良いというのです。

一人が次官になれば、その上役や先輩だった人たちは早期退職を余技なくされる。
新しく次官になる人だって、先輩が自分の下にいたらやりにくいからです。
早期退職したほかの人の能力が低いかといえば、決してそんなことはなく、
次官の周辺まで行ったのですから、それなりに優秀だと考えなければなりません。
そうして早期退職をした官僚の受け皿が「天下り」だというのです。

天下りを廃止し、そういった人たちを定年まで省庁に置いておくやり方だと、
本当に優秀な人間を登用できなくなるし、役所自体が高齢化してどんどん動きが鈍化する。
20年前にマスコミは「政治家は二流、官僚が一流」と、さんざん持ち上げておきながら、
今では官僚のことをクソミソに言うけど、今、天下りを完全に廃止して、
また20年後にマスコミは「日本の官僚は高齢者ばかり」と非難するのか?
持ち上げて引き落とすマッチポンプをここでもするのか?
その友人はそう言っていました。

たしかにそれは一理あります。
ただ、を天下りのためにいらん事業を作って税金をつぎ込むのは問題だと思いますが、
彼に言わせれば、国家予算全体から見れば微々たるものとのこと。
ホントに必要な事業なら、高額の収入は退職金は当然の報酬だと言っていました。

天下りを非難する陰には、高額の退職金を何度も受け取ることに対する、
ひがみややっかみもあると思います。
メディアというのは大衆の嫉妬心をいちばん反映して煽る性質がありますから、
時代に合った話題作りと言えるかもしれません。

いずれにせよ、見えてる部分だけで、それがすべてと思うのは危険なこと。
事業仕分けは中身が乱暴な上、相当にショーアップされていますから、
簡単に「あいつは悪い」「あの人はカッコイイ」と決めつけない方がよいかもしれませんね。

写真は昨年六本木にオープンしたインド料理店スワガット
好みが分かれる味だと思いますが、これはホントにインドの味。
私はこの味、かなりハマるな~。
南インドっぽい味付けだなと思って聞いてみたら、シェフややっぱりチェンナイの人でした。
客のほとんどはインド人でしたが、地方が違うのか、みな英語で会話をしてました。

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