日本画壇、そのシステム


昨日は個展の残務整理にギャラリー・ミリュウさんに顔を出しました。
不況下にしちゃ売れた方と思っていたが、けっこう残ってます。
画廊には、まだ作品が掛けられています。
残ったものが、売れた作品に劣るわけじゃないけど、
大きさや価格の点で売りにくかったのかもしれません。

売るのが惜しくなりませんかと聞かれることがありますが、
購入していただくのは、最大の評価なので、そんなことはありません。
いつの日か、個展をすれば完売するくらいになりたいものです。

売れることが絵のすべてではありませんが、
数字を残さないと次ができないのは、これまた世の常です。
そんな意味で画壇というのは、
画家という、通常なら食べていけない人たちに
丸抱えで権威と価格を与えて面倒を見るシステムです。
まあ絵描きの相撲部屋みたいなもんですな。

これはフランスの「サロン」を真似て、明治以降に発展したシステムで、
日本以外、アジアのどの国でも同じようなシステムがあります。
ただ、画壇は絵描きに社会的地位を与える意味では良いのですが、
権威やお金が絡んでくると、どうしても政治がらみになってくる。
作品も思い切ったものは描きにくくなり、
師匠や先輩の気に入るような作品が多くなる弊害はあります。

そんな意味で、昔は画壇に反発する気持ちが強くかったのですが、
年ともに、一定の必要性を感じるようになってきました。
しかし画壇も近年は不況下の影響で地盤沈下し、
若い人たちからはそっぽを向かれるようになりました。
やはり絵画の世界も全体で底上げした方が良い。
作品の売り買いは、純粋な芸術性と必ずしもイコールではありませんが、
画家たちの生活を支える意味で、どの世界も活性化したいものです。

写真は、なまけ蛙くん「カカー」です。

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