8歳の自閉症の著者


一昨日は麻布にある花風社さんのオフィスで、
次回出版物のイラスト&デザインの打ち合わせでした。
その出版物・・・著者は何と北海道在住の8歳の男の子なんですね!
それもアスペルガー症候群という、自閉症の一種である可能性の高い子です。

花風社さんは、今や自閉症関連では草分け的存在となっている出版社なので、
8歳の著者といっても、今回の出版は不思議ではありませんが、
男の子が書いたゲラ(もちろん親がある程度まとめてはいるものの)に目を通してみて、
ああ、なるほどと思うことばかり。
とってもアタマの良い男の子です。

自閉症については、個人差も含めてなかなか複雑な障害なので、
門外漢の私が多くを語ることは差し控えますが、
ただ、世間では「引きこもり」や「うつ」の一種だと間違えている人も多いので、
その誤解だけは解いておきたいと思います。

自閉症は生まれついたもので、脳のしくみが普通の人と違うために、
他人とのコミュニケーションがうまくいかない障害です。
たとえばアスペルガー作家のニキ・リンコさんなどは、
「ごはん食べに行きましょう」と言われると
「ええ~、おかずは!?」と答えるなど
(今では学習して、そんなことは言わなくなりましたが)、
一事が万事、その調子だから当然他人との会話もうまくいかない。

またこだわりがあるものと、関心のないものの乖離が極端で、
好きな車や電車などは細部にわたり記憶してるのに、
身近な人の顔が判別できなかったりといった傾向があったりする。

でも、そういった障害があっても人間というのは大したもので、
個々の障害の内容を知り、適切なトレーニングを積めば、
日常生活に適応できるレベルにまでアップできるんですね。

画像の本は、そんな意味のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を上げた著者の本。
著者のひとり、藤家寛子さんは私も数年前から知ってるのですが、
会った当時は障害から来る偏食も多く、生活に支障をきたすことも多かったのですが、
花風社さんの社長など支援者の力に加え、自分の努力もあって、
地方講演もこなせるようになりました。
興味のある方はぜひご一読を。
もちろんイラストは私が担当させていただきました。

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