戦後教育の見直し〜湾岸戦争から尖閣デモ


自家製、アンチ痛風野菜カレーです。この日は生卵を落とし、醤油をかけて食べました。

先日、岩井俊二監督が「侵略忘れた日本に中国人は怒って当然」という ツイートを流し、物議をかもしているそうですが・・・あの坂本龍一氏の反原発運動といい、アーチストにありがちな、左より・・・というか、スタイリッシュ先行の傾向には「またか」という気がいたします。

芸術というのは本来自由なものでなければいけないので、アーチスト・・・特にその卵の人々は、ボーダレスとかグローバル、地球市民といった言葉には惹かれやすい。

しかしながら、見かけに弱いアーチストの皆さんは、あまりその本質的な意味は考えずに、口当たりの良い言葉だけで理解してることも少なくありません。

ちょっと突き詰めて考えれば、ボーダレスは自国を異民族に占有される危険もありますし、グローバルの基準はあくまで米国がスタンダード、アメリカ(あるいは白人社会)に都合良いものがグローバルです。
地球市民に至っては「だったら北朝鮮に住めば?」といった具合に、悪い方向に進んだときのことを考えずに、その言葉を金科玉条にするといった具合です。

岩井俊二監督の言葉は反論するのもバカバカしいので省略しますが、彼ら(あるいは私たちも)の思想のベースになっているものが、戦後教育に端を発すると言って良いでしょう。

こちらは20数年ぶりに入った、京成上野近くの蓬莱閣で餃子定食。学生時代ゼミで連れていってもらった店だけど、まったく変わらない味と大きさにびっくりでした。 

そもそも、戦後教育とは米国が歴史上最大の戦死者を出した、わが国に対し「日本が二度とアメリカに牙を剥かないように」考えられた教育です。

まあ、簡単に言えば日本人を骨抜きにし、自国に誇りを持たないようにする(むしろ反日)教育で、そこに中韓が戦勝国になったような顔をして乗り込んできた・・・というと、知らない方にはわかりやすでしょうか。

かくいう私も、20代はこの教育どっぷりでした。
大学も美大だったこともあって、岩井俊二監督や坂本龍一氏と変わらない考えを持っていました・・まあ、彼らと自分では比較にならない知名度ですが(笑)。

やはり、戦後教育の薫陶が「なんだかおかしいぞ」という風に、考えが変わったきっかけは湾岸戦争だったと思います。

この時、憲法9条を理由に派兵ができない、給油でしか参戦できない、お金だけ出して派兵はできない、自衛隊員は犠牲にできないけど、他国の兵士は犠牲になっていいのか? などといった議論を連日友人たちとしたのですね。
同じ蓬莱閣の高菜麺。あまり旨そうじゃありませんが、まあ見た目通りです。実は20年前に入ったのはこの時で、食べた瞬間「この店は餃子以外は食べちゃダメ」と先生に言われたのを思い出しました。店を出てジャンボ餃子があるのを確認して、再度挑戦したわけです♪

議論の相手は美大出身者ではなく、多くは柔道仲間で旧水産大学(海洋大学)の卒業生ということもあり、意見は真っ向から対立。

わたしはガンジーの非暴力を例にあげ、「戦争しないでも解決方法があるはずだ」と言いましたが、実際にインドの独立運動では、戦って死んだ人の数と非暴力で殺された人の数が変わらないなど論破され・・・。
さらには、自分の主張してる意見が、何だか自分でもおかしいのに気づいていったというわけです。

あの時から20数年、その間ににも2001年の同時多発テロやイラク戦争、東日本大震災などの大きな戦争や災害がありました。

しかしながら、今回の尖閣デモのように日本人が、自然災害以外に有事の当事者となったのははじめてかもしれません。

まあ日米安保がありますから、実際の戦争にはなりにくいでしょうが、石原伸晃氏のように「中国は攻めてこないんですよ」とは断言しにくい状態だと思います。

自国に侵攻があった場合どうするのか。

今、まさにそのことを考えないといけない時期に来てるように思えますが、みなさんは如何お考えになるでしょうか。

戦後教育の見直し〜湾岸戦争から尖閣デモ” への5件のコメント

  1. 途中なのに大変失礼なのですが、ビビビっときちゃいました。

    >この日は生卵を落とし、醤油をかけて食べました。

    どーしても、高カロリー?(コレステロール)、高塩分に向かいますね、
    分かります!

  2. >などといった議論を「連日」友人たちとしたのですね。

    ああ!、青春の匂いがしますね。(「 」はアッシ)
     
     
    >自国に侵攻があった場合どうするのか。

    揚げ足取りではなく、「あった」場合もですが、「されそうな」想定も必要です。
    またチョと脱線しますが、昭和16年夏の敗戦、という都副知事の著作、
    当時平均年齢33歳の俊英達(所属学歴問わず)を秘かに(?)に集めて、
    対他国(米国)戦争シミュレーションさせた、
    その結果、敗戦に至る、という結論に至ったのだが...。

    多分今も某所でそうしたことは実行されていると思いますが、
    実行され続けている、と思いますが、
    そうしたことを食わず嫌いのままで、
    「如何わしい」と主張できている自由を覚えない、お花畑な幸せの民は、
    何も思考できないんでしょうね?

    さて、どっちに居たほうが、幸せなんですかね?

    イスラムvsキリストが世界のメジャーな話題(?)なのに、
    (これも何かもっと大事な件の目くらまし?)
    日本ではつまらん党首選がメインニュースの陰(裏)で、
    人権ウンタラカンタラ法案が通りそうなんですが、
    (あれっ、通っちゃいましたっけ?)
    「人権」は完全に目くらまし、嘘八百ですが、
    全ては即興シナリオを書いた奴の思う壺でしょうか???

    それが誰々なのか、知りたいなあ。

  3. 最近知り合った同世代の女性のお話です。

    彼女はこの春まで20年間、日本語学校の教師をしていました。
    生徒の8割は中国人です。

    その繋がりで、両親に連れられて来日し日本で生活している
    とある女子大生と話をした時のことだそうです。

    とても優秀だしモチベーションも高いし
    どうしてこんな状況でも、日本語のみならず様々な分野で熱心に学び
    日本で頑張れるの、あなたは?

    彼女は答えました。
    「中国での反日教育は本当に酷いです。
    日本人は残虐で、もし将来日本に行くことがあるのなら
    あなたたちは相当ひどい扱いを受けることは覚悟しないといけないと
    ずっと教わってきました。

    しかし実際は真逆です。
    日本人はとても親切だし礼儀正しい、真面目です。

    中国における反日教育において大きな意味を占めるのは
    敗戦までの日本の歴史です。
    しかし戦後、どうして日本が世界第二位の経済大国になったのか
    その事実、歴史を中国では一切、教えません。
    だかたら中国人は、戦後の日本の歴史を全く知らないのです。

    日本の真実を知らされることなく反日を刷り込まれている同じ中国人に
    私は本当の日本を伝えたい。

    私が努力するのは、そういう理由です。」

    またその同世代の女性の友人で
    日本人と結婚、30年以上日本に暮らす中国人女性の話も聞きました。

    「尖閣の件以来、中国の実家から毎日
    『日本に住むあなたが、どんな酷い扱いを受けているか心配でならない。
    早く中国に帰って来なさい』と
    電話がかかり続けています。
    『そんなことは全くないのよ、お母さん』といくら言っても信じない。
    日本人は冷静で在日中国人を攻撃なんてしてないことを、
    中国ではおそらく一切報道されてない。
    仕方ないと思うけど残念でなりません」

    先日のエントリーのコメント欄にあった「みなさん こんにちは」以下。
    タテヨミのネタにして終わらせるのではなく
    金額やら細かいところの真偽はともかくとして
    こういう形で「真の日本の姿」をしっかり若い中国人に焼き付けてもらい
    確実に本国で拡散してもらう、一党独裁の欺瞞を広めてもらうのは
    間違っていない戦略だと思いました。

    人民解放軍の戦力が日本の自衛隊より超えるまで、あと10年と言われています。
    日本への武力行使の前に、まずはその戦力をちらつかせながら
    領土問題に自国の論理で主張してくるでしょうが
    そのまた前に「一党独裁の弊害、欺瞞にみちた対日観」を
    確実にエリートにも、非エリートの出稼ぎの若者たちにも教えていって
    内部からのアプローチに勤めることは、本当に大事なことだと思っています。

  4. お頭さん、おはようございます!

    昨日はありがとうございました。

    気楽な観戦でしこたまいただいてしまいました。
    足はけっこう飲んだにもかかわらず、今朝はだいぶ良くなりました。
    今日はプールでウオーキングくらいできそうです。

    野田首相の総理大臣杯授与、新宿の演説と同様にもっと罵声があると思いましたが、けっこう拍手がありましたね。
    菅&鳩山両氏に比べると、野田さんはだいぶまともだと思いますが、やっぱり日本人はまだまだお花畑かなと思いました。

    じゅん×じゅんさんはお怒りでしたね〜。

    >人権ウンタラカンタラ法案が通りそうなんですが、

    これ、まだ通ってないと思いますが、どうなんでしょう。
    通る通らない、実際のところの法的な効力などを聞いてみたいものです。

    アセナの件も含めて、スケジュールをご教示ください。
    また行きましょう!

  5. かなこさん、おはようございます!

    希望の見えてくる記事、ありがとうございます。

    同じような話はいろいろなところで聞きますが、実際に生でそういう中国人に会ったという話は初めてです。
    中国に帰らない中国人が多いというのは、やはりわが国にいた方が居心地が良いからで、そういう中国人が増えてくるというのは歓迎すべきことかもしれません。

    >人民解放軍の戦力が日本の自衛隊より超えるまで、あと10年と言われています。

    この話は米軍を勘定に入れて話をした方が良いかもしれません。
    自衛隊と人民解放軍の兵力もそうですが、覇権国家を狙う中国が目指すのはアメリカの国力を経済力、軍事力において逆転することです。

    そんな意味では中華人民共和国が自己崩壊してくれるのが、いちばん手っ取り早いですし、今回の反日デモはその良い機会だったに違いありません。

    ちょっともったいない。

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