探し物は何ですか?


昨日は久々に実家に立ち寄りました。
その昼食、私がパスタを茹でることになって、新しいキッチンで支度をしてたのですが、
その間に母が血相を変えてやってきて言いました。

「ない! ないのよ!」
「ないって何が?」
「書類よ! 大切な書類! あれを揃えるのは大変だったのよ。
 当然、あると思ってたんだけど、茶封筒を開けてみたら書道関係のどうでもいい案内状がはいってた!
 ああああ、どうしよう! 似たような封筒だったから、間違えてどこか捨てたかもしれない」
「そんな大切な書類なら、捨てるわけないよ。ゼッタイどこかにあります」
「でもここをリフォームが終わってから、今日、はじめて開けたら、あああああ!
 私もうっかりしていたわ」

どうやらリフォームのどさくさに紛れて、捨ててしまったと母は思い込んだらしい。
その可能性はなきにしもあらずだけど、そそっかしい母の言動を鑑みると、
おそらくはどこか別のところにあるようです。

これから、「もう一度書類をそろえなきゃ」と言う母をなだめて、
「探し物は見えていても、見えてないもんだよ。あと一日頭を冷やした方がいいよ」
と母上に申し上げました。
「いや~、たぶんないわよ。あの時、大工さんに”それも捨てていい””あれも捨てていい”って・・・
この際だから大掃除のつもりで捨ててもらったんだけど、あれがいけなかったのよね~!」
「いや・・・だから、無くなったと決まったワケじゃないんだから、ご飯食べて落ち着いてから、また探してみよう」

食事を済ませ、再び押し問答してるうちに、
弟が何やらゴソゴソあたりを探し、何やらピンクの封筒を持って言いました。

「これのことかな? 中身見てくれる」
「あ・・・。これ、これよ! これこれ!
 あー良かった~! でも、いったいどこにあったの?」
「二階のカゴの中。一番上にあったよ」
「そんなはずないでしょ! 私が何度も見たのに!」
「あったもの、あったんだよ。いいだろ見つかったんだから」

まあ世間には、こんなことよくある話ですが、思い込みっていうのはおそろしいもんで、
「茶封筒」と言ってたのにピンクの封筒だったり、
何度も探した場所なのに、一番目立つ上にあったりと、本人が言ったことと事実とが幾つも食い違います。
それにしても、オレがそそっかしいのはこの人ゆずりなんだな、と、今さらながら思い知らされました。
まだまだ、わが母上はご壮健でいらっしゃるようでした。

写真は赤坂小学校近くにできた、たこ焼き屋。
主人は関西弁だけど、はっきり言ってタコが小さくまずい。買わん方がいいっす。

探し物は何ですか?” への2件のコメント

  1. Unknown
    買わんほうがいいっす、と言われたけど、買いに行ってみました(笑)
    看板犬のフレンチブルドッグを撫でさせてもらえて、満足です♪

  2. Unknown
    おお、zoomaniaさん。
    そういう楽しみ方もあるんですね。
    映画でもあまりに「ヒドイ」と言われると、
    かえって見たくなることもありますしね~。

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