那須に行って驚くのは、温泉の質が実にバラエティに富んでいることだ。
湯あたりして動けなくなるほど強い泉質があるかと思えば、じんわり優しく効いてくるお湯もあり、
単純温泉、硫黄温泉など、わずかの滞在では、この地の湯をすべて体験するのは不可能だ。
私たちが今回味わった温泉は、やすらぎの湯という高齢者の多い湯治場。
マイルドな単純温泉と、茶色がかった少し強めの温泉が2種類味わえる。
同じ場所なのに、何で違う泉質が湧くのかよくわからないが、そこが那須の不思議なところ。
さすがは九尾の狐が殺生石になったといわれる場所のことはある。
以前に塩原の方で入った暁の湯などは、まさにそんな強烈な泉質で、
入っている時は気持ちよいが、出たあとしばらくはぐったりするんだよね。
何でも温泉というのは、入ると体の弱い部分が真っ先に反応するという。
胃のわるい人は胃に来るし、膝のよくない人は膝がいたくなる。
治癒効果はそれから出てくるというのだ。
温泉ではないが、サナトリウムもそういう場所らしい。
つまり治すにも適しているんだが、感染した人が発症するにも適しているというのだ。
昔読んだトーマス・マンの「魔の山」で、主人公ハンス・カストルプが従姉妹の見舞いで滞在しているうちに、
実は自分も結核の因子があって、結核を引き起こしてしまうというくだりがある。
昔の小説なので、今の医学でもそうかどうかわからないが、たぶんあまり違わない気がするな。
それはそれとして、温泉のおかげか那須野菜のおかげか知らないけど、今日はすこぶる快調ダナ♪
写真は宿泊したキャビンの周辺です。
Unknown
私もつい最近那須塩原温泉に行って
来たんですよ!白濁した硫黄泉が最高でした!
白濁した温泉というと
奥の山の方ですね。
那須は本当に泉質のバラエティがすごいから!