鳥獣戯画~フェルメール「牛乳を注ぐ女」


たまには絵描きらしくと、今日は六本木の美術館詣に出かけてみる。
人出が多すぎることを除けば、大変なクオリティの展覧会。
オランダ絵画など、よく選んで集めてきたという感じだ。

鳥獣戯画は見たような気になっていたのだが、
考えてみると今回がはじめて。
いやびっくり! これは感動ものでした。
やはり、カエルとウサギがお相撲をとっている
鳥羽僧正筆とされる有名な甲巻が秀逸。
写真を見ていただきたいのだが、
この時代すでに相撲か柔術の組み手らしいものがあったのが興味深い。
カエルとウサギの絡み合った脚は、
柔道などで言う二重絡みで、
文字通り脚と足先がロックされた状態で描かれている。
平安時代にこのような足技があったのも驚きだが、
描き手が、そのことを知って描いているのも興味深い。

鳥獣戯画の甲巻は宮廷絵師説と、
密教の絵師が描いたという説があるそうだが、
このワザを見る限り、
密教の修業をしていた人じゃないかと思えてくる。
だとすると、何て大らかで達者な人であったことか。

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