ショパン国際コンクール終了、音楽って競争するものなの?(其の二)〜そもそも芸術って競争するものなの?

【音楽談話⑧】ショパンコンクール!過去最大のスキャンダル!ポゴレリッチ事件の真相とは?音楽は競うべきもの?続編

昨日からの続きです。

音楽って競争するものか、そもそも芸術って競争するものか? ということについて、私の意見を申し上げましょう。

それは、ほぼ車田和寿さんの動画で語りつくされているのですが、ともかくもメリットとデメリットがあるということに尽きると思います。
車田さんの意見をかいつまんで言えば、以下の2つに集約されましょうか。

メリットはアーチストにチャンスが与えられること。
デメリットは審査員の好みに左右されること。

これはアートという、基準を定めにくいものに常についてくる事柄でしょう。

一般の人でショパンコンクールに興味のある人の意見を聞くと、実に的確で、観客というのはごまかせないものだと思います。

一方で、世の中にはショパンに何の興味もない人もいて、そういう人には「コンクール入賞」という肩書きがあれば、わかりやすいですね。

そもそも、基準が定まりにくいものは芸術に限ったことではありません。
サラリーマンの社内評価も同様です。

ショパンコンクールなら、審査員は一流のピアニストがしますけど、多くの会社の上司にそこまでの人は、そうそうは見当たりません。
もっとも、ショパコン優勝まで行く人の評価が正しいか、 必要かは別の話ではありますが(笑)。

最初に言うべき結論を最後に申し上げます。

芸術は本来は競争するものではないが競争は必要で、あったほうが面白い。
競争の結果は重視すべきだが、それがすべてではない。

なんだ、当たり前のことじゃないかと思う方も多いかと思いますが、人が決めるものはすべてそうですね。

ただ、ショパンコンクールに参加するほどの人のレベルは、やっぱり尋常じゃありませんね。芸術ってすごいと、つくづく思った次第です。

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