「甦る三大テノール・永遠の歌声」見て来ました!〜パヴァロッティの「誰も寝てはならない」がとにかく圧倒的でした♪

桜満開だった先週の土曜日、渋谷文化村のル・シネマで上映中の「甦る三大テノール・永遠の歌声」を見て来ました。

今さら何で三大テノールという感じですが、先日「らららクラシック」でオンエアされたのが話題になったようで、チェックしたら文化村で上映していたので行ってきたというわけですね。

私が知っている時の三大テノールは「三人とも強欲」と揶揄され、必ずしも評判はよくなかったのですが、映画を見て実像は違うことがわかりました。

元々の三大テノールは、当時白血病を患っていたカレーラスの復帰記念として、1回こっきりとして行われたようです。
時は1990年。全盛期の三人でしたから、本来のスケジュール調整は難しかったのですが、全員、熱狂的なサッカーファンだったので、その時のW杯イタリア大会では予定をいれていなかったので、簡単に顔を合わせることが出来たそうです。

ちなみにパヴァロッティはユヴェントス。
ドミンゴはレアル・マドリード。
カレーラスはバルセロナのサポーターなんだって(笑)。

パヴァロッティとドミンゴは、サッカー以外にも何か確執があったようですが、それを指揮者のズービン・メータが仲介してうまく事を進めたようです。

1回だけの予定だった、最初の三大テノールの会場はローマのカラカラ浴場でした。
夏に野外オペラの会場となるので有名なところですね。

ワールドカップの試合の合間に、各国代表のチームの応援と、カレーラスの復帰祝いを兼ねた、どちらかというとW杯に花を添える感じで、チケットもそんなに売れるとは思ってなかったようです。

また、実際のオペラで3人もテノールが揃って歌う演目なんて、そうそうありませんから、そのための編曲が必要でした。
その編曲を担当したのが、何とあのラロ・シフリンだったというのにも、びっくり。

あの「燃えよドラゴン」や「ダーティーハリー」シリーズ、スパイ大作戦(ミッション・インポッシブル) の作曲家ですね!

その最初のローマ大会における三大テノールのコンサートが実に素晴らしい!

やはりカレーラスが白血病から生還してきたということもあるのでしょう。
興行のためというより、三人が三人、心底歌える喜びにふるえていました。

特にパヴァロッティの「誰も寝てはならない」は圧倒的で、これ以上にこの曲を歌える人はいないだろうなと思いました。

カレーラスは、まさか自分よりパヴァロッティが先に亡くなるとは思ってなかったでしょうね。

このローマ公演は、全世界で8億人が見ていたという前代未聞の大成功だったそうで、それがその後のワールドツアーにつながっていったというわけです。

映画は、三大テノールを美化することもなく、その後のコンサートは「興行だった」として淡々と撮り続けているのもよかったです。

当時は「何で三大テノールなんだろう?」と思っていたものですが、初回の成功があって、有名になったわけですね。

思ったより良かった…というレベルでなく、本当に見て良かったと思える作品でした。まだやってますので、興味ある方はぜひに!

▼こちらは鑑賞後に頂いた「副大統領」のポークビンダルー。副大統領の店名は、西インドはゴアの料理だからだそうです♪

 

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