▲こちらタイトルとまったく関係ない、渋谷ヒカリエ8Fにあるd47食堂のカマス定食です♪
新年、実家で食事をした時に母が、年末の紅白で公開された「ai 美空ひばり」の話をはじめました。
「びっくりしたわ! 美空ひばりが新曲歌ってるのよ。美空ひばりはきらいだったけど、すごかったのよ。歌も本物より上手いくらいだったのよ」
母は裏表がまったくない人で、思ったことと口が直結な人です。
だから美空ひばりがきらいだった分、あまり気にせず、割り引いて見てるのだろうと思ってましたが、さて実際に見てみると……↓
▲こちらは赤坂山ね家さんのランチメニュー。今年からは夜のみの営業になります。
いや〜、なんか見てはならぬものを見てしまった感が満載ですね。
声や顔の再現は「論外に違う」と感じましたが、違和感はもっと別のところにありました。
いや〜、かりに美空ひばりが幽霊になって出てきたとして「私はあなたのこと見てましたよ」なんて、言いますかね?
それを言わせてるのは「中の人」であって、美空ひばりではありません。墓場から蘇ってきた、ひばりの皮をかぶった違う何かです。
一言でいうとスティーブン・キングの「ペット・セメタリー」を見せられたような……死んだ娘が墓場から生き返ってきたけど、 姿は似ていても、もう娘でなくなっているような感触でしょうか。
私だけかと思ったら、ツイッターでも同じ感想を得た人もいるようです。
今はまだ「こんなの、私の知ってるひばりじゃない!」ってレベルですが、AIがさらに発達すれば、これからもっと本物に近づける技術が上がるでしょう。そうするとターミネーターのように、見た目、まったく同じであるながら中身の違うものに成り変われるかもしれません。
余談ながら、私が子供の時分に家族で紅白を見ていた時、トリで泣いてる美空ひばりに母はこう言ってました。
「何度もトリをつとめてるくせに、また泣いてるわよ」
すると父いわく。
「いや。トリになるような歌手は、自分でその気になって泣くものだ。
あれは本当に涙を流しているのだろう」
そんなことを思い出しながら、100年前から言われているSFの世界に、いよいよ突入する時代が来るなと感じている次第です。