今年はベートーベン生誕250周年記念の年です!

今年はベートーベン生誕250周年の年。

FMラジオでそう聞いて、私はびっくりしました。
いや、生誕250年にびっくりしたのではありません。

(あれ、以前ベートーベン生誕200年って聞いたことあるぞ……)。

そうなんです。
50年前、小学生だった私は音楽室でそのことを聞いた記憶があるのです。

小学校時代の私は、6年間お世話になった音楽の先生と相性がわるく、しんそこ音楽の授業がイヤでたまりませんでした。ただ、音楽自体はきらいでなかったので、ベートーベンがどんな人だか興味があったのでしょう。

(たしか、うんめいをさっきょくした人だよな)。

そんなことを思った記憶があります。

若い方はご存知ないでしょうが、50年前の一般家庭にあるオーディオ機器というのは、それは粗末なものでした。

うちにあったレコード機器は、ソノシート(上記写真・wikiより転載)と呼ばれる折り曲げられる薄い録音盤専用のもので、当時LPレコードと呼ばれる直径30cmの盤をかけることは出来ませんでした。

LPレコード専用機器はけっこう高かったのでしょう。

家にあったのは、母が若い頃買ったというSP盤(78回転)カルル・ベーム指揮(カール・ベーム)未完成交響曲と、ユージン・オーマンディ指揮ラフマニノフの第二ピアノ協奏曲。それにEP盤(45回転)ワルター・ギーゼキングのピアノによる月光、サンソン・フランソワのショパン。

そのくらいだったかな。

榎本太郎先生の授業はイヤでたまらなかったものの、家で聞く月光や未完成は子供心にきれいだなと思いながら大好きでした。榎本先生、スミマセン(笑)。
だって、先生は何かあれば、人のお尻をバチで力いっぱい叩くんだもの。

その痛いの痛くないのって!

中学に行ったら音楽をいっぱい聞くぞと心に決めていた私は、進学と同時に両親と一緒に秋葉原の石丸電気に行き、一枚のLPレコードを買ってもらいました。

ハンス・シュミット・イッセルシュテット指揮ウィーンフィルによる、ベートーベンの第五と第八のカップリングですね。

「ジャジャジャジャーン」というオノマトペは最近あまり使いませんが、運命の動機と呼ばれる4つの音以外に、全曲を聴いたことのなかった私は心底ワクワクしながら、レコードの針を落としました(これも最近言わない表現)。

なんで、その演奏を選んだのか覚えてませんが、たぶん店員さんが勧めてくれたんでしょう。今でもFMで流れることのある名演で、それは文字通りレコードが擦り切れるまで聞きました。

以来、ベートーベンは私のアイドルです。こと、ベートーベンほど気高い作品を創作した芸術家はいないでしょう。

今でも、仕事の区切りのときにはピアノソナタ全集や交響曲を聴いて、気分を高めたり落ち着かせたりしています。

そんなことを考えながら、ベートーベン生誕250周年記念を感慨深く思っています。
今年は耳にする機会が増えるのが楽しみです♪

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