昨日、丸の内の東京ステーションギャラリーで開催中の「ルート・ブリュック展」に行ってまいりました。
SNSで取り上げられている、この作品のブルーに惹かれて見に行ったのですが……
なんと私……恥ずかしながら、 ルート・ブリュックが陶芸家だったということを、展覧会場に入るまで知りませんでした。
美しい青だなとは思いましたが、陶器のテクスチュアは写真ではわかりませんものね。絵画でどうやって立体感のあるこの青を表現できるのか、不思議に思ったのですが、妙に納得した次第です。
ただ会場は3階と2階に分かれており、3階は撮影OKということもあってシャッター音がすごい。なんでも最初は全館撮影OKだったそうですが、シャッター音のクレームが多くて、3階のみの撮影可になったそうです。
私は自分も撮る方&喋る方なので、シャッター音も私語もあまり気になりません。
むしろ、言葉を発せない雰囲気の展覧会場の方が抵抗を感じるのですが、撮影のマナーというものがありますから致し方ないところでしょう。
虎の威を借る狐じゃありませんよ。
中身が優しくて見かけがライオンという意味だそうです。まあ、人間でもそういう人はおりますが、人気の高いモチーフだそうです。
ルート・ブリュックはオーストラリア人の父とフィンランド人の母を両親に持つそうですが、育った環境を見るとまさに北欧の人ですね。
色彩はその人や国の感覚。
線には作家の言語が出るというのが私の持論ですが、 フィンランドの作家は日本人とは違うものがありながら、何か惹かれるものがありますね(ムーミンのトーベ・ヤンソンでもそうですが)。
ともかくもルート・ブリュック展は一見の価値ありです。
ただしシャッター音の気になる方は、それなりの覚悟か、開館直後など比較的空いてそうな時間を選んでご鑑賞くださいませ。