話題の宮川香山、行ってきました。いやはや、びっくりぽん。
こんな下品で悪趣味な陶芸が日本にあったのか!
そんな驚きの一方で、この超絶技巧は一度は見る価値があるなと思わせる展覧会でした。
全体を見ると、かなりグロい。なんか内蔵が破裂したような表現があちこちに。
若いうちから成功をおさめ、海外でも人気だった人ですが、その高浮彫と呼ばれる壷などにつけられた彫刻の精巧さは類を見ないものですが、それがそもそも日本人ばなれしています。
なんか清朝の象牙細工みたいに究極の技巧に走っていったような、そんな感じです。
猫もウズラも熊も精巧ではあるのですが、少しもかわいくないのが大陸的。
一方で「ここまでやるか」という陶器による超絶技巧の彫刻が満載。
蜂の巣の高浮彫では、中の蜂の子まで作っている細かさには思わず圧倒されました。
それにしても、突っ込みどころ満載なのが、作品につけられている解説です。
まったく可愛くない猫に「愛苦しい」とか、どう見てもいがみあっている様子を「心暖まる」など(正確にどう表現していたかは、忘れましたが)・・ネガティブな表現は解説にしづらいのでしょうが、もう少しホントのことを書いた方が良い気がしました。