ウクライナを見ても、わが国は移民受け入れをするのか

すっかり忘れていましたが、わたくし・・・拙著「シエスタおじさん」の中でクリミア戦争のことを記述したことがありました。

シエスタおじさんはファンタジーなので、実際のクリミア戦争に肉薄したものではありませんが(クリミア戦争だと具体的には書いてない)、いちおう資料として調べたこともあって、今回のクリミア独立宣言では、歴史的な背景を少しは思い出した次第です。

クリミア戦争はロシアに対抗して、19世紀にイギリス+フランス+サルディニア+トルコ連合軍が戦った戦争です。ナイチンゲールが、この戦争に従軍したことで一般には名前だけが知られてているようです。

地図を一目見てもややこしい場所だというのはわかるのですが、ごくごくショートカットして言うと、クリミア戦争の結果はほぼロシアの負け。

その後ロシアはリベンジの爪を研いだのか、クリミアはスターリンによってトルコ系住民が追い出され、ロシア系住民が数多く住むようになったそうです。

クリミアは選挙によって独立、ロシアに併合という形になったわけですが、そりゃロシア系住民が多ければ多数決の論理はそちらに傾きますわ。
この辺りが民主主義の限界といえましょう。

例えば、アパートの自治会でも、外国人住民の方が数が多くなれば、そちらの都合が良いようにルールが改正されるでしょう 。これは国という単位で見ても、多数決の論理は同じように働きます。

まして、クリミアの場合、クリミア自治共和国の中だけの選挙であって、母体だったウクライナ全体で選挙は行われたわけでないので、その有効性は甚だ疑問がもたれるというわけです。

わが国が今後、移民を受け入れるとすると50年から100年単位で、クリミアのロシア併合と同じことが考えられるでしょう。

沖縄では、選挙のたびに住民票を変えるプロ市民がいるそうですが、民主主義による多数決には、いつもこのような危険が裏返しにあります。

わが国を併合しようという国はどこだかは、言うまでもないこと。
もっとも、その先に彼の大国がいつまで今の形を保っていられるのかわかりませんが。

ただ、ウクライナの場合、国民が食えなくてどうしようもなくなったというケースですから、少なくとも今のわが国にそれは当てはまりません。

黒澤明の「七人の侍」のセリフ。

「ほんとにオラたちなんかに、お侍が雇えるだか?」

「でえじょぶだ。クマだって、腹が減りゃ山下りるだよ」

山から下りるクマにならないよう、しっかり働かなねば。

ウクライナを見ても、わが国は移民受け入れをするのか” への6件のコメント

  1. アメリカの51番目の州に成って、アメリカを乗っとりましょう!?
    それが怖いから先の敗戦で中途半端な支配だった???

  2. お頭さん、おはようございます!

    >それが怖いから先の敗戦で中途半端な支配だった???

    米国が日本を怖がって、戦争を仕掛けたという話があるくらいですからね。

    でも、わが国がかりに他の国で実権を握ったとしたら、
    しないでも良い投資をいっぱいして、そこを豊かにしちゃうでしょう。
    そうやって、豊かにした国から責められるんですから、バカバカしいことこの上ありません

  3. おはようございます。
    思い出したんですが、ウクライナの以前のトップ、
    毒を盛られて顔かたちが変わっちゃったんでしたね。
    ヨーロッパの火薬庫、ってことですかなあ??
    然し、プーチンは強いなあ。
    日本は「百姓」のように上手に立ち回らないと。

  4. お頭さん、おはようございます!

    >毒を盛られて顔かたちが変わっちゃったんでしたね。

    ありました、ありました。

    然し、プーチンは強いなあ。

    外国から見ると007の悪役ですが、ロシア人にとっては頼れるリーダーですね。日本にもこういう政治家ほしいものです。

  5. >日本にもこういう政治家ほしいものです。

    雇いましょう。

  6. お頭さん、こんにちは!

    プーチン雇うの?
    じゃ、四島返還してもらいましょ。

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