やなせ先生の「タダ働き」〜 是非もなし

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故・やなせ氏に無報酬で仕事依頼していた自治体も……
吉田戦車が痛烈批判 「恥じろ」

故・やなせ先生の「タダ働き」ですが、鬼籍に入られた方のしたことをあれこれ言うのは不謹慎かもしれませんが、亡くなった人間より生きてる人間。
絵を描くことを生業とする者として、黙ってる見過ごすわけにはいきません。

信長公最後の言葉じゃありませんが、是非もなし。

タダ働き・・・
そんなのダメに決まってます。

あんたら、わしらに飢え死にせえ言うとるんかい?(ふろむニセ関西人)

世の中、ブラック企業なんたらと喧しいですが、世間を騒がしてる問題の企業だってタダ働きはさせません。

記事を読むと、やなせ氏は無償というのは、まわりにあまり言わなかったようですし、若い頃に苦労したとはいえ、後半生には長きに亘り成功を享受した人であることは間違いないので、その辺りは無頓着だったのかもしれません。

でも、ほかの人間が仕事受ける時に
「やなせ先生は無償でやってくれましたよ」
なんて言われたら、大抵の制作者はギャラの話はできませんよね。

アニメ界の人の中には、手塚治虫がアニメの人件費を安くしたと言って、決して良く言わない人も多くいますが、日本人の美徳として、どんなに安い金額でもベストを尽くす性格があります。

吉田戦車氏が激怒したというのも、まさにその点で、地方自治体にそこのところをうまく使われてしまった印象にコチンときたのでしょう。

でも吉田戦車さん。
あなたは間違ったこと言ってないんだから謝っちゃいけませんや。

 

やなせたかしの「タダ働き」に激怒の吉田戦車が謝罪

「その人たちも今悲しんでいるということまで頭が回らなかった」
ということだそうです。

地方自治体の担当さんたちが、何を悲しんでるのか前後の文脈がわからないので何とも言えませんが、それと「タダ働き」させたことは関係ないはず。
なんだか感情論になってしまってますね。

日本人の場合、この感情論の比重がとてつもなく大きいのが、時にモノの本質を見る上で大いに目を曇らせませます。

やなせ氏がお亡くなりになってすぐに、この話は言い難いことでもありますし、それに関して何だかわからないけど、やなせ氏に仕事を依頼した関係者も心を痛めてる。

まあ、そのことと「タダ働き」の話は別ですよね。

むしろ、まだこの話題が熱いうちに、取り上げておいた方が世間も、制作者も霞食べて生きているわけじゃないことを認知してくれると思うのです。

よく欧米の人は「謝罪」は非を認めることになるから、交通事故などでも絶対に「すみません」とは言わないといいます。

そこだけ真似て、人を轢いたりして自分が悪い時でも謝らない人がいますが、そりゃ人として間違ってますわ。

ホントに「謝罪」は非を認めることになるから謝らない、というならば、最初に取り上げたこの吉田さんの正論こそ、まさに「謝ってはいけない」ケースだと言えましょう。

余談ながら、わたしの嫌いな言葉はTVのグルメ番組でよく使う「良心的なお値段」です。

作る方は値段に根拠があって、時に身銭を削ってでも仕事をしてお米を買ってます。そんな意味で、地方自治体の方々もそれを理解して頂きたいものです。

安いのとタダは違います。
タダ働きだけはいけません。

やなせ先生の「タダ働き」〜 是非もなし” への4件のコメント

  1. 吉田戦車という方は存じ上げません。
    画伯もご存じのように私自身ただ働きはしませんしさせませんが、おそらくやなせたかし先生のような大物だと、また我々凡人の及ばない境地にいらっしゃったのだろうな、とわりとこの件はめくじら立てませんでした。私ごときが目くじら立ててもしかたないだろうよという感じ。
    私が「しょうもない」と思ったのは、相変わらずの公務員(含教員)の「他人の時間への敬意のなさ」です。これを私たちは、純粋に民であるという立場を維持することでなるべく接触をさけるという作戦を取っているわけですけどね。

  2. お頭さん、こんにちは!

    ご賛同、ありがとうございます

  3. あ@花さん、こんにちは!

    >やなせたかし先生のような大物だと、また我々凡人の及ばない境地に

    わたくしもそのように思います。
    私も先生の行動はスルーですね。

    >相変わらずの公務員(含教員)の「他人の時間への敬意のなさ」です。

    わかってはいたことですが、問題はそこですね。
    たしかに関わらぬことが一番かもしれません。

    加えて申し上げると、わたしも「自分ごときが言ったところで」と、(ツイッターでは発言しましたが)ブログでは静観しておりました。

    それよりも吉田さんが謝罪したことの方が釈然としませんでした。
    公務員の方たちの何が悲しんでいるかわかりませんが、そこで簡単に謝罪を入れてしまうというのは如何なものかと感じた次第です。

    吉田さんに変なアツがかかったんでしょうね。
    でも悪くもないのに謝ってはいけません。

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